プロ野球では、ホームランを打った打者が打球を確認したあと、比較的ゆっくりダイヤモンドを一周する光景が一般的です。そのため、読売ジャイアンツの佐々木俊輔選手のように、柵越えが確認できた後もかなり速いペースで一塁、二塁、三塁、本塁まで走り切る選手は目立ちます。
2026年の佐々木選手は実際に、本塁打後の全力疾走が繰り返しニュースになっています。4月1日のプロ初本塁打では本人がベース一周について「走っとこうかなと思って走りました」と説明し、4月18日の2号本塁打でも全力ダッシュで一周。7月12日の満塁本塁打でも全力疾走する姿が報じられました。[参照][参照]
もちろんホームラン後に速く走る選手が佐々木選手だけというわけではありません。しかし、明らかなホームランでも毎回のようにスピードを緩めず走ることを自分のスタイルにしている選手は、プロ野球では比較的珍しい部類と考えてよいでしょう。
- なぜホームランでは多くの選手が全力疾走しないのか
- 佐々木俊輔は明らかなホームランでも速い
- 2号本塁打でも同じように全力ダッシュ
- 満塁ホームランでも全力疾走を続けている
- 「ホームランでも全力疾走」がニュースになること自体、一般的ではない証拠
- ただしホームランを速く回る選手は過去にもいる
- 日本プロ野球でも速く走るケース自体はある
- ホームラン直後に走る理由は選手によって違う
- 際どい打球なら全力疾走はむしろ当然
- 明らかな柵越えになってからも全力なのが珍しい
- 速く一周しても得点が増えるわけではない
- なぜ一般的にはゆっくり回るのか
- ホームラン後の全力疾走にルール上の問題はない
- 佐々木俊輔の満塁弾では前の走者もいる
- 「ホームランを確信して歩く」選手とは対照的
- どちらが正しいというものではない
- 全力疾走には「万が一」に備えられるメリットもある
- 全力疾走を習慣にするメリット
- 一方で無理な全力疾走にはリスクもある
- 「全力疾走」と報じられても毎回100%とは限らない
- 本塁打一周の速さそのものが記録されることもある
- 佐々木俊輔の全力疾走はキャラクターの一部になりつつある
- 若手選手だからこその姿勢という見方もできる
- 「ホームランなら走らなくていい」と考えすぎないことも大切
- ベースを踏み忘れるとホームランでも問題になる
- ホームラン時の走り方を整理すると
- 珍しいからこそファンにも好意的に受け取られやすい
- まとめ:ホームランでも毎回のように全力で一周する選手は比較的珍しい
なぜホームランでは多くの選手が全力疾走しないのか
ホームランはフェアゾーンのスタンドへ入った時点で、守備側が打者走者をアウトにする通常のプレーはできません。打者は一塁、二塁、三塁、本塁を順番に踏めば得点できます。
そのため、内野ゴロや二塁打のように「少しでも速く走らなければアウトになる」という状況ではありません。柵越えが確定すれば、全力疾走をする競技上の必要性が基本的にはなくなります。
その結果、多くの打者は打った直後こそ一塁へ走りますが、本塁打と分かった時点で速度を落とし、歓声を受けながらダイヤモンドを一周します。
佐々木俊輔は明らかなホームランでも速い
佐々木俊輔選手が注目される理由は、「入るか分からなかったから走った」というケースだけではないことです。
2026年4月1日の中日戦で放ったプロ初本塁打は、右中間スタンドへ入る大きな一発でした。それでも佐々木選手はスピードを緩めずダイヤモンドを回り、試合後にはオープン戦でも同じように走っていたため、そのまま走ったという趣旨の説明をしています。[参照]
つまり一度だけ偶然速く走ったというより、本人にとってホームランでも走ることが一つの習慣になっていると考えられます。
2号本塁打でも同じように全力ダッシュ
4月18日のヤクルト戦でも、佐々木選手は逆方向の左翼席へ2号ソロを放ちました。
このときも日刊スポーツは、1号本塁打と同様に全力ダッシュでダイヤモンドを一周したと報じています。打球は推定飛距離112.2メートル、打球速度169.9キロという本塁打でした。[参照]
一度きりなら珍しい出来事で終わりますが、複数回同じ走り方を続けたことで「佐々木=ホームランでも全力疾走」という印象が定着していきました。
満塁ホームランでも全力疾走を続けている
さらに2026年7月12日のDeNA戦では、佐々木選手が自身初となる満塁本塁打を放ちました。
外角の直球を逆方向へ運んだ打球は左翼ポール際のスタンドへ入りましたが、この場面でも佐々木選手は全力疾走でダイヤモンドを一周しています。日刊スポーツはこの走り方を継続しているスタイルとして報じています。[参照]
デイリースポーツも、この満塁弾について二塁、三塁を全力疾走で駆け抜けたことを紹介しています。[参照]
「ホームランでも全力疾走」がニュースになること自体、一般的ではない証拠
佐々木選手のホームラン記事では、打球そのものだけでなく「全力疾走」「ダイヤモンド一周が速い」といった部分が繰り返し見出しになっています。
もしホームランを打った選手が全員同じように全力疾走しているのであれば、それ自体はニュースになりにくいでしょう。
本塁打後の走る速さまで繰り返し話題になることからも、佐々木選手のスタイルはプロ野球の一般的なホームラン一周とはかなり違うことが分かります。
ただしホームランを速く回る選手は過去にもいる
佐々木選手のようなスタイルが史上初というわけではありません。
メジャーリーグではアダム・ロサレスという選手が、本塁打を打った後でも非常に速くダイヤモンドを一周することで知られていました。2017年には柵越え本塁打後の一周を15秒88で走ったことが報じられています。[参照]
ロサレスの場合も「ホームランでも全力疾走する」という独自スタイルが特徴として取り上げられており、このような選手は多くないと紹介されています。
日本プロ野球でも速く走るケース自体はある
日本でもホームラン直後に全力疾走する例はあります。
例えば2018年の巨人・重信慎之介選手は、松坂大輔投手から放ったプロ初本塁打で、当初は柵を越えたと分からず全力疾走しました。審判のホームランのジェスチャーを確認してから速度を落としています。[参照]
このように「ホームランだと確信できなかったため走る」という選手は珍しくありません。ただし、佐々木選手の特徴はホームランと分かっている場面でも速いペースを続けることです。
ホームラン直後に走る理由は選手によって違う
ホームランでも速く走る理由は一つではありません。
打球がフェンスを越えたか判断できないケース、フェンス直撃に備えて二塁打・三塁打を狙うケース、常に全力疾走することを自分のルールにしているケースなどがあります。
佐々木選手の場合、少なくとも2026年のプロ初本塁打後のコメントを見る限り、ホームランだから意図的にゆっくり回るという考えではなく、自然に走ることを選んでいるようです。
際どい打球なら全力疾走はむしろ当然
「ホームランでも全力疾走」といっても、打球が本当にスタンドへ入るか微妙な場合は話が変わります。
フェンス上部付近への打球や、外野手がジャンプして捕球を試みている打球の場合、もしフェンス直撃ならボールインプレーです。そこで打者が打球を眺めていると、本来二塁打にできたものが単打になってしまう可能性があります。
したがって本塁打か分からない打球では、プロ選手でも一塁まではしっかり走ることが基本になります。
明らかな柵越えになってからも全力なのが珍しい
佐々木選手のケースで特徴的なのは、打球の行方が確定してからもほとんど速度を落とさない場面があることです。
一般的には、一塁へ向かう途中でスタンドインを確認するとジョギング程度へ切り替えます。
そのため「ホームランを打った瞬間から走り始めること」自体より、本塁打確定後もそのペースで一周することが珍しいポイントです。
速く一周しても得点が増えるわけではない
ソロホームランなら、20秒で一周しても30秒で一周しても得点は1点です。
満塁ホームランでも同様で、打者が速く走ったから5点になるわけではありません。
したがってホームラン後の全力疾走は、勝敗上の直接的なメリットより、その選手の姿勢や習慣、プレースタイルを表す行動という意味合いが強くなります。
なぜ一般的にはゆっくり回るのか
ホームラン後に選手がペースを落とす理由として、まず全力疾走をする必要がないことが挙げられます。
プロ野球は長いシーズンを戦うため、必要のない場面で身体へ負担をかけないことにも合理性があります。特にハムストリングなど脚の筋肉は全力疾走時に負担が大きくなります。
また、本塁打は打者にとって大きな結果なので、観客の歓声を受けながらベースを回り、ベンチで仲間に迎えられることも野球の演出の一部になっています。
ホームラン後の全力疾走にルール上の問題はない
打者走者は一塁、二塁、三塁、本塁を正しく踏めばよいため、ベース一周を速く走っても問題ありません。
もちろん前を走る走者を追い越してはいけないため、ランナーがいるホームランでは前の走者との距離を考える必要があります。
特に満塁本塁打では前に3人の走者がいるため、自分だけ極端に速く走れば追いつく可能性があります。実際には前走者との距離を保ちながら走る必要があります。
佐々木俊輔の満塁弾では前の走者もいる
満塁ホームランでは一塁、二塁、三塁にそれぞれ走者がいます。
佐々木選手が7月12日に満塁弾を打ったときも、前には当然3人の走者がいました。それでも速いペースでダイヤモンドを回ったことが大きな話題になりました。
単純なソロ本塁打以上に、前走者との位置関係を保ちながら速く一周する姿が印象的だったわけです。
「ホームランを確信して歩く」選手とは対照的
強打者の中には、打った瞬間に本塁打を確信し、数秒間打球を見送ってから走り始める選手もいます。
いわゆる確信歩きは、特大本塁打の名場面としてファンから人気を集めることもあります。
佐々木選手のスタイルはその正反対で、打った後の余韻よりもまず走る姿が特徴です。その対照性も注目されやすい理由でしょう。
どちらが正しいというものではない
確信歩きと全力疾走のどちらが正しいかという明確な答えはありません。
本塁打が確定した後であれば、ルールの範囲内でそれぞれの選手が自分のペースでベースを回れます。
ゆっくり走る選手が怠けているわけでもなく、全力で走る選手が必ず優れているというわけでもありません。あくまでプレースタイルの違いです。
全力疾走には「万が一」に備えられるメリットもある
打球がホームランだと思っても、実際にはフェンス上部に当たってグラウンドへ戻ってくることがあります。
最初から走っていれば、その場合でも二塁や三塁を狙えます。反対に打球を長時間見ていると、長打を一つ損する可能性があります。
したがって「打ったらまず走る」という習慣そのものは、野球の基本として合理性があります。
全力疾走を習慣にするメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 打球判断ミスへの保険 | フェンス直撃でも次の塁を狙える |
| プレーの習慣化 | 打ったら走るという動作を徹底できる |
| チームへの印象 | 全力プレーの姿勢を示しやすい |
| ファンへの印象 | 特徴的なプレースタイルとして記憶される |
佐々木選手の場合は、最後の「特徴的なプレースタイル」という面でもすでに注目を集めています。
一方で無理な全力疾走にはリスクもある
速く走れば走るほど、筋肉や関節へ掛かる負荷は増えます。
特にプロ野球では年間を通して多くの試合を戦うため、明らかな本塁打で毎回100%のスプリントをする必要があるかという点では、体力管理とのバランスもあります。
その意味でも、多くの選手がスタンドインを確認してからペースを落とすことには合理的な理由があります。
「全力疾走」と報じられても毎回100%とは限らない
報道で「全力疾走」と表現されていても、厳密な走速度を毎回計測して100%のスプリントだったと証明しているわけではありません。
見た目として非常に速く、一般的なホームランのベース一周より明らかに速いことを「全力疾走」と表現している場合もあります。
したがって佐々木選手についても、「すべての本塁打で物理的な最大速度を出している」と断定するより、本塁打でも非常に速いペースで一周するスタイルと表現するのが正確です。
本塁打一周の速さそのものが記録されることもある
メジャーリーグではStatcastなどによってさまざまな走塁データが計測されるため、本塁打後のベース一周時間が話題になることがあります。
先述したアダム・ロサレスは特に有名で、15秒台という非常に速い一周タイムを残したことで知られています。[参照]
こうした事例が特別に取り上げられることからも、ホームランを本気に近い速度で一周する選手は多数派ではありません。
佐々木俊輔の全力疾走はキャラクターの一部になりつつある
2026年にはプロ初本塁打、2号本塁打、満塁本塁打など複数の場面で全力疾走が報道されました。
DAZNの映像紹介でも「ダイヤモンド一周が速い」「余韻には浸らない」といった形で走り方そのものが注目されています。[参照]
本塁打数や打率とは別に、「ホームランを打っても走る選手」という特徴がファンに認識されている点は面白いところです。
若手選手だからこその姿勢という見方もできる
佐々木選手は2023年ドラフト3位で巨人に入団し、2026年がプロ3年目です。
レギュラーを完全に保証された立場ではなく、外野のポジション争いを続けています。そのため本塁打だけでなく、守備や走塁も含めて全力プレーを続けることには意味があります。
実際、2026年の本人のコメントでも「自分が使われるところでどう結果を出すか」を意識して準備していることが語られています。[参照]
「ホームランなら走らなくていい」と考えすぎないことも大切
プロの明らかな本塁打ではペースを落として問題ありませんが、アマチュア野球では打球判断を誤る可能性もあります。
特に少年野球や学生野球では、打球を見ながら立ち止まる癖を付けるより、「打ったらまず一塁へ走る」という基本を徹底する指導が一般的です。
フェンスを越えたことを確認してから速度を落とすほうが、走塁ミスを防ぎやすいでしょう。
ベースを踏み忘れるとホームランでも問題になる
本塁打でも、走者には各ベースを正しく踏む必要があります。
歴史的には長嶋茂雄氏が1958年に本塁打性の打球を放ちながら一塁ベースを踏み忘れ、アピールによってアウトになった有名な事例があります。[参照]
速く走る場合でも、ベースを確実に踏むことが大前提です。
ホームラン時の走り方を整理すると
| 状況 | 一般的な走り方 |
|---|---|
| 柵越えか分からない | 一塁へ全力疾走 |
| フェンス直撃の可能性がある | 長打を狙って走り続ける |
| 明らかなホームラン | スタンドイン確認後に速度を落とす選手が多い |
| 佐々木俊輔のようなタイプ | ホームラン確定後も速いペースで一周 |
この違いを見ると、佐々木選手の走り方がなぜ目立つのか理解しやすくなります。
珍しいからこそファンにも好意的に受け取られやすい
佐々木選手の全力疾走については、SNSでも速さを面白がったり、全力プレーとして好意的に受け止めたりする反応が多く見られています。
7月12日の満塁本塁打では、一周の速さそのものを取り上げた記事まで出るほど注目されました。[参照]
ホームランという派手な結果のあとに、普通とは少し違った行動をすることで選手としての個性も生まれています。
まとめ:ホームランでも毎回のように全力で一周する選手は比較的珍しい
ホームランを打った後に速く走る選手自体は、プロ野球にも過去から存在しています。また、打球がフェンスを越えたか分からないため全力疾走するケースは珍しいものではありません。
しかし、明らかなホームランになったあとも速度をほとんど落とさず、しかもそれを繰り返し続ける選手は比較的珍しいと考えてよいでしょう。
佐々木俊輔選手は2026年4月のプロ初本塁打、同月の2号本塁打、7月の満塁本塁打などで全力疾走する姿が繰り返し報じられています。本人自身もプロ初本塁打後、オープン戦の頃から走っていたためそのまま走ったという趣旨の発言をしています。[参照]
つまり佐々木選手の走り方は「プロ野球選手なら普通に全員やっていること」ではなく、本人のプレースタイルを象徴する特徴の一つと言えます。
一方で、多くの選手がホームラン後にゆっくり走るのにも理由があります。柵越え後は全力疾走をしても得点は変わらず、長いシーズンを考えれば無駄な身体的負担を避けることにも合理性があります。そのため、速く走る選手とゆっくり一周する選手のどちらが正しいという話ではありません。
佐々木選手のようにホームランでも速く駆け抜ける姿は少数派だからこそ目立ち、ファンからも「また走っている」と注目される個性になっています。今後も本塁打が増えれば、そのベース一周の速さまで一緒に楽しめる選手と言えるでしょう。


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