ヘダイが釣れる時期はマダイが釣れにくい?旬・水温・ポイントから考える釣り分けのコツ

釣り

海釣りをしていると、マダイを狙っていたのにヘダイが続けて釣れることがあります。見た目も似ており、生息する場所や食べるエサにも共通点があるため、「ヘダイが釣れる時期はマダイが少ないのでは?」と感じることもあるでしょう。

しかし、ヘダイが釣れる時期だからといって、マダイが釣れないとは限りません。両種が釣れる時期には重なりがあり、季節だけでなく水温、水深、底質、潮、エサなどによって釣果が変化します。ここではヘダイとマダイの釣れる時期やポイントの違い、同じ場所でヘダイばかり釣れる場合の考え方を整理します。

ヘダイが釣れる時期とマダイのシーズンは重なる

ヘダイとマダイは一年を通じてまったく別々の時期に釣れる魚ではありません。地域差は大きいものの、どちらも沿岸で狙える時期があり、同じ釣り場で両方が釣れることもあります。

そのため、「今日はヘダイが釣れたからマダイはいない」と判断するのは早計です。同じ海域に両方が入っていても、ポイントや時間帯によって釣れる魚が偏ることがあります。

特に海水温は地域による差が大きいため、「○月なら必ずヘダイ、○月なら必ずマダイ」という月だけの判断より、その地域の水温と直近の釣果を確認することが実釣では重要です。

ヘダイばかり釣れるとマダイがいないように感じる理由

マダイ狙いの仕掛けにヘダイが掛かること自体は不思議ではありません。ヘダイは甲殻類、貝類、ゴカイ類などを食べる底生性の強い魚で、マダイ狙いで使用するエサにも反応します。

例えば底付近へエサを置く釣り方で、その場所に活性の高いヘダイが多ければ、マダイが食う前にヘダイが先にエサを取ることがあります。この状態では「マダイが釣れない時期」というより、現在のポイントやタナがヘダイに合っている可能性を考えたほうがよいでしょう。

さらに魚の群れは潮や時間帯によって動きます。朝はヘダイばかりだった場所で潮が変わってからマダイが釣れる、といった展開もあり得ます。一時的な釣果だけで魚種全体の有無を判断しないことが大切です。

ヘダイとマダイでは好むポイントに違いがある

ヘダイとマダイは生息域が重なる一方、狙いやすい場所には傾向の違いがあります。ヘダイは砂泥底や河口に近い場所、内湾などでも見られ、底にいる甲殻類や貝類などを探していることがあります。

一方、マダイは砂地だけでなく岩礁帯、その周辺、かけ上がり、潮通しの良い場所など幅広い環境を利用します。大型になるほど沖や深場が中心になる場合もあり、季節によって移動します。

比較項目 ヘダイ マダイ
狙いやすい場所の例 砂泥底、内湾、河口周辺など 岩礁周辺、砂地、かけ上がり、潮通しの良い場所など
エサ 甲殻類、貝類、ゴカイ類など 甲殻類、小魚、ゴカイ類など幅広い
釣り場 堤防・磯・船など 堤防・磯・船など

このように共通点が多いため、同じ仕掛けで釣れることがあります。反対に言えば、ヘダイが釣れたという事実だけではマダイがいない証拠にはなりません。

マダイを狙いたいのにヘダイが連発するときの対策

ヘダイが連発するときは、まずポイントを少し変える方法があります。底質の変化、かけ上がり、岩礁と砂地の境目、潮が当たる場所などを探し、同じ場所だけを打ち続けないようにします。

次にタナを調整します。底べったりでヘダイが頻繁に食ってくる場合は、使用している釣法の範囲内で仕掛けを少し底から離して反応を見る方法があります。ただし、マダイも底付近を狙うことがあるため、単純に大きく浮かせればよいわけではありません。

例えばタイラバなら、ヘダイが連発した場所だけに固執せず、地形変化や潮の効いているラインを流し直す方法があります。エサ釣りならタナや投入位置を変え、マダイが回遊してくる場所を探る考え方が有効です。

季節より「水温・潮・直近の釣果」を見ることが重要

魚の釣期を調べると「春から秋」「秋が狙い目」など季節で説明されることがあります。しかし、日本は南北に長く、同じ月でも海水温は地域によって大きく異なります。

さらに同じ地域でも、その年の水温推移によって魚の接岸や移動のタイミングが変わります。そのためマダイを狙う場合は、カレンダー上の季節だけではなく、釣具店や遊漁船などが発信している直近の釣果情報を確認すると判断しやすくなります。

「先週までマダイが釣れていた水深」「最近ヘダイが増えたポイント」といった現地情報は特に有用です。岸釣りであれば、周囲の釣り人がどの魚をどの時間帯に釣っているかを見ることもヒントになります。

ヘダイが釣れること自体は悪い兆候ではない

マダイだけを狙っているとヘダイを外道と感じるかもしれませんが、ヘダイが食ってくることは少なくともエサに反応する魚がいる状況を示しています。潮がまったく動かず魚からの反応もない状況とは異なります。

またヘダイは引きが強く、食味も評価される魚です。マダイ狙いの途中で掛かった場合も、対象魚の一つとして楽しむことができます。

大切なのは「ヘダイが釣れた=マダイは釣れない」と結び付けず、ヘダイが多い場所なのか、タナが合っているのか、それとも単に先に食っているのかを切り分けて考えることです。

まとめ

ヘダイがよく釣れる時期とマダイが狙える時期には重なりがあるため、ヘダイが釣れているからといってマダイが釣れないとは限りません。同じ海域で両方が釣れるケースもあります。

ヘダイばかり連発する場合には、季節だけを原因と考えず、ポイント、底質、水深、タナ、潮、時間帯などを確認してみましょう。少し場所や狙い方を変えるだけで釣れる魚が変わることもあります。

マダイを本命にするなら、一般的なシーズン情報に加えて釣行する地域の直近の釣果と海況を確認することが最も実践的です。ヘダイが釣れている状況も一つの情報として利用しながら、その日のマダイの居場所を探していくとよいでしょう。

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