朝倉未来と青木真也は、同じ日本のMMAを代表する選手でも、得意分野が大きく異なります。朝倉未来は打撃と距離感、カウンターを武器とする一方、青木真也は長年にわたり寝技と一本勝ちを大きな武器としてきました。そのため両者の対戦を考える際は、単純な戦績だけではなく、「試合が立った状態で進むのか、それとも組み・寝技の展開になるのか」を見ることが重要です。
そして2026年7月、両者が実際に対戦することが発表されました。2026年9月10日の「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」で、朝倉未来対青木真也がライト級71.0kg契約・5分3Rで組まれています。この記事では試合前の時点で、両者の特徴からどのような展開になればそれぞれが有利なのかを整理します。
朝倉未来と青木真也は実際に対戦する
RIZINが2026年9月10日に京セラドーム大阪で開催する「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」では、朝倉未来と青木真也の対戦が決定しています。報道されている試合条件はライト級71.0kg契約、RIZIN MMAルール、5分3Rです。
朝倉未来は本来フェザー級を主戦場としてきた選手で、公式プロフィールでは身長177cm、体重66kgとされています。一方の青木真也はライト級で長く戦ってきた選手です。したがって71kg契約という条件は、両者の比較において見逃せないポイントになります。
試合発表時には朝倉が1Rで決着させる趣旨の発言をする一方、青木も勝算があるから試合を受けるという趣旨のコメントをしています。単なる仮想対決ではなく、実際の試合で答えが出るカードになりました。
最大のポイントは朝倉未来の打撃と青木真也の寝技
このカードを分かりやすく整理すると、朝倉未来は立ち技、青木真也はグラウンドに大きな勝機があるという構図になります。ただしMMAなので、打撃だけ、寝技だけで試合が完結するとは限りません。
朝倉はサウスポーから距離を管理し、相手が入ってくるところへパンチを合わせる能力に優れています。KO・TKOによる勝利実績もあり、青木に簡単に組ませず打撃戦を続けることができれば、朝倉側にとって好ましい展開になります。
対する青木は、プロMMAで非常に多くの一本勝ちを記録してきたグラップリングのスペシャリストです。Sherdog掲載の戦績では49勝のうち32勝がサブミッションとなっており、勝利の約3分の2を一本で決めていることになります。これは青木を相手にした場合、倒されてから考えるのでは遅い可能性があることを示す数字です。
朝倉未来が勝つならどんな展開になるのか
朝倉にとって重要なのは、青木の組みを切りながら自分の打撃距離を維持することです。青木が前へ出て組もうとする瞬間には打撃を当てるチャンスも生まれるため、テイクダウンを警戒しながらカウンターを合わせられるかが大きなポイントになります。
例えば青木がタックルに入るため頭や上体を近づければ、朝倉側にはパンチや膝などを合わせる選択肢があります。反対に打撃を当てようとして深追いし、青木に身体を密着されれば、一気に青木の得意分野へ移る可能性があります。
つまり朝倉に必要なのは単純な「打撃力」だけではありません。テイクダウンディフェンス、ケージ際の攻防、組まれた後に離れる能力まで含めたMMAとしての防御力が重要です。立っている時間を長くできるほど、朝倉の持ち味を発揮しやすくなります。
青木真也が勝つなら寝技に持ち込めるかが重要
青木の分かりやすい勝ち筋は、打撃戦に長く付き合わず、テイクダウンや組みの攻防からグラウンドへ移行することです。青木は関節技や絞め技による一本勝ちを数多く経験しており、一度得意な形を作った場合の危険度は非常に高い選手です。
特にMMAでは「テイクダウンされた=すぐ一本」ではありませんが、寝技の強い選手を相手にすると、防御するために手足を使った結果、別の関節技や絞め技につながることがあります。青木の強さは、一つの技だけではなく、複数の攻撃を連続させられる点にもあります。
朝倉にもグラウンド経験はありますが、青木のキャリアにおけるサブミッション勝利数は突出しています。そのため朝倉側からすれば、青木と長時間グラウンドで技術勝負をするより、立ち上がることやポジションを悪化させないことを優先する展開が現実的でしょう。
年齢差は朝倉未来にとってプラス材料になる
2026年8月時点で朝倉未来は34歳、青木真也は43歳です。約9歳の年齢差があり、一般論として瞬発力、反応速度、回復力などのフィジカル面では若い選手が有利になりやすい要素があります。
ただし、年齢だけを理由に青木が不利と断定することはできません。青木は長いプロキャリアを持ち、試合経験そのものが大きな武器です。特にグラップリングでは、純粋なスピードやパワーだけではなく、重心、タイミング、ポジショニング、相手の反応を読む能力が結果を左右します。
実際、青木は40代になってからも一本勝ちを記録しています。2024年にはジョン・リネカーにリアネイキッドチョーク、2025年にはエドゥアルド・フォラヤンに腕十字で勝利しています。一方、2025年11月には手塚裕之にTKO負けしており、打撃を受ける展開は朝倉陣営が狙いたいポイントの一つと考えられます。
戦績の数字だけでは比較できない理由
主要な戦績データを見ると、朝倉未来は19勝6敗1ノーコンテスト、青木真也は49勝12敗1ノーコンテストとされています。単純な試合数では青木が圧倒的に多く、経験値という意味では大きな差があります。
| 比較項目 | 朝倉未来 | 青木真也 |
|---|---|---|
| 年齢(2026年8月時点) | 34歳 | 43歳 |
| 身長 | 約178cm | 約180cm |
| 主な階級 | フェザー級 | ライト級 |
| 大きな武器 | 打撃・カウンター・距離管理 | 組み・寝技・サブミッション |
| 主な勝ち筋 | 打撃戦を維持してKO・判定 | テイクダウンから一本 |
ただし、MMAでは戦績の勝利数だけを比較して勝敗を予測することはできません。戦った相手、階級、年齢、現在のコンディション、そして何よりスタイル同士の相性が大きく影響するからです。
朝倉が青木のテイクダウンを防ぎ続ければ、青木の最大の武器をかなり制限できます。逆に青木が早い段階で朝倉を寝かせ、良いポジションを取れば、それまでの打撃での優劣とは無関係に一本決着が生まれる可能性があります。
71kg契約も試合を見るうえで重要
今回の試合は71.0kg契約です。朝倉はフェザー級での実績が中心であるのに対し、青木は長年ライト級で戦ってきました。その意味では、通常の朝倉の主戦場より重い条件で行われる点も注目材料です。
一方で朝倉にとって、フェザー級まで大幅に減量する必要がないことはコンディション面でプラスに作用する可能性もあります。体重が増えれば必ずパワーが上がるという単純な話ではありませんが、厳しい減量が少なくなることで試合当日の体調が変わることは考えられます。
青木側にとっては慣れたライト級付近で戦えることがメリットです。特に組み技では体格や体重の使い方も重要になるため、実際の試合当日の両者の身体の仕上がりにも注目したいところです。
結局どちらが有利なのか
現在の年齢、打撃の攻撃力、フィジカル面を考えると、朝倉未来にも十分に勝てる要素があります。特に青木のテイクダウンを防いで立ち技を維持できれば、朝倉が打撃で優位に立つ展開は十分考えられます。
しかし、青木真也を単純に「43歳だから不利」と見るのも危険です。青木には49勝という膨大な試合経験と32ものサブミッション勝利があり、寝技という明確な決着手段があります。朝倉が一度でも危険なポジションを許せば、青木が一本を奪う展開も現実的です。
そのため勝敗予想では一方を圧倒的な本命と決めつけるより、「立ち技の時間が長ければ朝倉、青木が組んで寝かせることに成功すれば青木」というスタイルの相性を見る方が、このカードの本質を理解しやすいでしょう。
まとめ
朝倉未来と青木真也は2026年9月10日の「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」で、71.0kg契約のMMAルールで対戦予定です。朝倉には打撃、年齢、反応速度などを生かせる可能性があり、青木には圧倒的なキャリアと世界トップクラスで実績を積んできた寝技があります。
朝倉が勝つためには青木に簡単に組ませず、立った状態で打撃を当てる時間を増やすことが重要です。青木が勝つためには打撃戦を避けながら距離を詰め、テイクダウンから得意のサブミッションへつなげることが重要になります。
つまりこの対戦は「どちらが強いか」だけでなく、どちらが自分の得意な競技展開を先に作れるかが勝敗を大きく左右する一戦です。試合前の予想では朝倉の勝利も青木の一本勝ちも十分に成立するカードであり、開始直後から距離の取り方と最初の組みの攻防に注目すると、より深く観戦できます。
試合日程・契約体重などの情報は[参照]、両選手の戦績・勝利方法などは朝倉未来の戦績[参照]、青木真也の戦績[参照]を基に整理しています。試合カードやルールは変更される場合があるため、観戦前にはRIZINの最新発表も確認してください。


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