愛媛県でプロ野球を見ていると、福岡ソフトバンクホークスとオリックス・バファローズでは、どちらのファンが多いのか気になることがあります。愛媛県はNPB球団の本拠地がある地域ではないため、福岡に本拠地を置くホークスと大阪に本拠地を置くオリックスのどちらが支持されやすいのかは、単純な距離だけでは判断できません。
結論を先に整理すると、愛媛県だけを対象としてホークスとオリックスのファン人数を正確に比較できる最新の公的統計は確認しにくいため、断定はできません。ただし、四国を対象とした過去のファン調査や両球団のファン基盤、地域性などを総合すると、ホークスのほうが愛媛でもファンを見つけやすい可能性は高いと考えられます。
愛媛県だけのホークス・オリックスファン数を示す統計はある?
まず注意したいのは、プロ野球のファン人口について、都道府県別かつ12球団別に毎年公表される公式統計があるわけではないことです。そのため「愛媛県のホークスファンは○万人、オリックスファンは○万人」といった形で正確に比較するのは困難です。
過去に笹川スポーツ財団の資料として掲載された地域別のプロ野球ファン調査では、四国地方について巨人が38.5%、阪神が23.1%、ソフトバンクが15.4%という結果が紹介されています。ただし、四国の回答数は13人で資料自体にも参考値とされているため、現在の愛媛県のファン構成をそのまま示す数字として扱うべきではありません。
それでも興味深いのは、四国に本拠地を持たないソフトバンクが上位に入っていた点です。少なくとも過去の調査からは、ホークスの支持が九州だけに限定されていないことが分かります。[参照]
ホークスは九州以外にも大きなファン基盤を持っている
福岡ソフトバンクホークスは、現在のパ・リーグでも非常に大きなファン基盤を持つ球団です。球団公式のファンデータによれば、2025年度のクラブホークス会員とタカポイント会員を合わせた総会員数は105万人を超え、パ・リーグ最多とされています。
有料ファンクラブであるクラブホークス会員の居住地では福岡県が約半数を占め、九州・沖縄がそれに続きます。一方で関東にも一定割合の会員がおり、ホークスが本拠地周辺だけではなく全国規模でファンを獲得していることが分かります。[参照]
愛媛は九州と海を隔てて向かい合う四国西部に位置します。もちろん地理的に近いだけでファンになるわけではありませんが、テレビ中継、選手人気、長期間にわたるチームの知名度などを通じ、ホークスに親しみを持つ人がいても不思議ではありません。
オリックスも四国と無縁ではない
一方、オリックス・バファローズを「関西だけの球団」と考えるのも正確ではありません。現在のオリックスには、阪急ブレーブス、オリックス・ブルーウェーブ、近鉄との球団統合などにつながる複雑な歴史があります。そのため、現在の本拠地である大阪だけでなく、各地に昔から応援しているファンが存在します。
さらに四国では、過去に複数のプロ野球球団がキャンプなどを行ってきた歴史があります。こうした歴史的な接点は、その地域で特定球団を応援するきっかけになる場合があります。
また、近年のオリックスはリーグ優勝や日本一を経験したことで全国的な注目度も大きく上昇しました。そのため、現在の愛媛にオリックスファンが少ないと決めつけることもできません。若いファンについては、地域的なつながりより好きな選手やチームの強さをきっかけに応援を始めるケースもあります。
愛媛ではホークスとオリックス以外の球団も重要
愛媛県のプロ野球人気を考える際には、実はホークスとオリックスだけを比較すると全体像を見誤る可能性があります。四国にはNPBの本拠地球団がないため、全国的な人気を持つ巨人や阪神などを応援してきた人も少なくありません。
さらに愛媛は瀬戸内海を挟んで広島県と近く、広島東洋カープを身近に感じる人もいます。つまり愛媛では「最寄りの球団を応援する」という単純な構図になりにくく、巨人、阪神、広島、ソフトバンク、オリックスなど複数球団のファンが混在しやすい地域と考えるほうが自然です。
例えば家族が昔から巨人ファンなら子どもも巨人を応援することがありますし、広島へ観戦に行きやすい人ならカープを応援することもあります。好きな選手がホークスにいればホークスファンになり、関西とのつながりが強ければ阪神やオリックスを応援する、といった具合です。
現在の球団人気だけならホークスはパ・リーグでも大規模
球団の人気を測る指標はファンクラブ会員数だけではありません。観客動員、テレビやインターネットでの視聴、SNS、グッズ購入など複数の指標を見る必要があります。
2026年シーズン途中の観客動員データでも、ソフトバンクはNPB全体で上位クラスのホームゲーム平均観客数を記録しています。オリックスも高い集客力を持っていますが、全国的なファン基盤の規模を考える材料としてはホークスの強さが目立ちます。
ただし、全国の観客動員が多いことと、愛媛県内のファンが多いことは同じ意味ではありません。愛媛県内だけの比較については、県民を対象とした十分なサンプル数の最新調査がなければ確定できない点を押さえておく必要があります。
愛媛でホークスファンが比較的多いと考えられる理由
ここまでの情報を踏まえると、ホークスとオリックスの二択で考えた場合、愛媛ではホークスのほうがファン層が大きい可能性があります。理由としては、ホークス自体のファン基盤が非常に大きいこと、過去の四国地方の調査でもソフトバンクが一定の支持を得ていたことなどが挙げられます。
また、ホークスは南海ホークス、福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークスと長い歴史を持ちます。世代によって「南海時代から好き」「ダイエー時代から応援している」「近年の強いホークスから好きになった」とファンになった入口が異なる点も、幅広い支持につながっています。
一方でオリックスも近年の成功によって存在感を大きく高めています。そのため今後の成績やスター選手の登場によって、愛媛を含む本拠地外でのファン構成が変化する可能性は十分あります。
まとめ:愛媛ではホークス優勢の可能性があるが断定できる統計はない
愛媛県におけるホークスファンとオリックスファンの人数を直接比較できる十分な最新統計は確認しにくいため、「必ずこちらが多い」と人数まで含めて断定するのは適切ではありません。
ただし、過去の四国地方のファン調査、ホークスの大きなファン基盤、全国的な集客力などを合わせて考えると、二球団だけを比較するなら愛媛では福岡ソフトバンクホークスのファンのほうが多い可能性が高いという見方には一定の合理性があります。
もっとも、愛媛のプロ野球ファン全体を考える場合は巨人、阪神、広島なども無視できません。愛媛は地元NPB球団を持たないからこそ、地理、家族の影響、球団の歴史、好きな選手、チーム成績などさまざまな理由から応援球団が分かれる地域と考えるのが実態に近いでしょう。


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