2000年代前半のボクシング中継を見ていた人にとって、試合そのものと同じくらい記憶に残っているのが番組で使われていたBGMです。特に2003年前後は、西岡利晃、戸高秀樹ら日本人トップボクサーの世界戦が注目されていた時期で、テレビ中継の音楽まで含めて懐かしく感じる人も少なくありません。
一方、20年以上前のスポーツ番組で使われたBGMは、現在の公式サイトなどに曲名一覧が残されていないこともあります。記憶だけで曲名や使用期間を断定すると誤情報になりやすいため、この記事では確認できる事実と推測を分けながら、2003年頃のG+ボクシング中継と当時の名勝負を整理します。
2003年頃のG+ボクシング中継で流れていたBGMについて
質問でイメージされている曲は、エルヴィス・プレスリーの「A Little Less Conversation(ア・リトル・レス・カンヴァセーション/おしゃべりはやめて)」に似た、ベースラインが印象的な楽曲です。ただし、公開されている資料を確認した範囲では、当時のG+ボクシング中継で使用されたBGMについて、曲名と採用期間を網羅した信頼性の高い公式資料は確認できません。
そのため、「この曲が番組テーマだった」「○年から○年まで使用された」といった形で断定するには追加の一次資料が必要です。2003年前後の実際の中継映像で該当箇所を特定できれば、音源検索サービスや楽曲データベースなどを利用して曲を絞り込める可能性があります。
なお、「A Little Less Conversation」はエルヴィス・プレスリーの楽曲として知られ、2002年にはJXLによるリミックス版が世界的にヒットしました。時期的にも2003年前後の記憶と近いため、当時の楽曲を探す際には原曲だけでなくJXLリミックス版との聴き比べも有効です。
記憶にある戸高秀樹対レオ・ガメス再戦と西岡利晃対ウィラポン第3戦は同じ日
2003年前後という記憶を絞り込むうえで非常に重要なのが、戸高秀樹対レオ・ガメスの再戦と、西岡利晃対ウィラポン・ナコンルアンプロモーションの第3戦です。この2試合は、実はともに2003年10月4日、東京・両国国技館で開催されています。
戸高秀樹はWBA世界バンタム級暫定王座決定戦でレオ・ガメスと対戦しました。両者には大きな因縁があり、2000年10月の初戦では戸高がガメスに敗れて王座から陥落しています。2003年の再戦では戸高が2-1の判定で勝利し、雪辱を果たしました。
同じ興行では、西岡利晃がWBC世界バンタム級王者ウィラポンに3度目の挑戦を行っています。結果は三者三様の引き分けで、西岡は世界王座獲得に届きませんでした。帝拳ジムの公式プロフィールにも2003年10月4日のウィラポン戦が記録されています。[参照]
したがって、「戸高対ガメス再戦や西岡対ウィラポン第3戦の頃によく聞いた」という記憶は、年代を特定する手掛かりとしてかなり明確です。探しているBGMについては、まず2003年10月4日のトリプル世界タイトルマッチ前後の放送映像を重点的に確認するのが合理的でしょう。
2003年10月4日は日本ボクシング界でも印象的な興行だった
この日の両国国技館では複数の世界タイトルマッチが組まれていました。当時のボクシング専門誌にも、日本で2度目となるトリプル世界タイトルマッチとして事前に大きく取り上げられています。
| カード | 結果 |
|---|---|
| ウィラポン vs 西岡利晃 | 引き分け |
| 戸高秀樹 vs レオ・ガメス | 戸高が判定勝ち |
| アレクサンデル・ムニョス vs 本田秀伸 | ムニョスが判定勝ち |
西岡対ウィラポン第3戦については、2003年10月4日に両国国技館で開催され、三者三様のドローとなったことが当時のボクシング専門誌の記録にも残っています。
戸高対ガメスも同日の試合ですから、当時この興行をテレビで見ていた人であれば、番組内で繰り返し使われたテーマ曲やアイキャッチ、選手紹介BGMなどが「2003年頃のボクシングの音」として強く記憶に残っていても不思議ではありません。
探しているBGMを特定するには「どの場面で流れたか」が重要
テレビ番組では、オープニングテーマ、CM前後のジングル、選手紹介、過去試合のダイジェスト、エンディングなどで別々の楽曲が使われる場合があります。そのため「G+のボクシングで流れていた曲」だけでは候補が非常に広くなります。
曲を探す場合は、①オープニングで流れた、②試合と試合の間で流れた、③選手紹介で流れた、④エンディングで流れたというように使用場面を特定すると精度が上がります。特に2003年10月4日の中継映像で同じ曲が複数回使用されているなら、番組共通BGMだった可能性を検討できます。
また、ベースのフレーズ、男性ボーカルの有無、テンポ、ロック・ファンク・エレクトロなどのジャンル、イントロのおおよその長さをメモしておくのも有効です。「A Little Less Conversationに似ている」という情報も、曲を絞る際の重要な特徴になります。
なぜ昔のボクシングの方が面白かったと感じるのか
昔のスポーツを現在より面白く感じること自体は珍しくありません。単純に競技の質が昔の方が高かったという意味ではなく、自分が最も熱心に観戦していた時期の記憶と、選手・実況・会場・BGMがセットになっていることが大きく影響します。
例えば西岡利晃の場合、ウィラポンへの度重なる世界挑戦という長い物語がありました。2001年の第2戦で引き分けた後、アキレス腱断裂による長期離脱を経験し、2003年10月に第3戦へ挑戦しています。その後2004年の第4戦にも敗れましたが、階級を上げて最終的には世界王者となりました。このように数年単位で追い続けるストーリーがあると、一試合ごとの感情移入も大きくなります。
高校生や大学生の頃に夢中になった音楽を何十年後に聞いても一瞬で当時を思い出すのと同じで、スポーツ観戦にも似た作用があります。番組BGMを聞いて戸高や西岡の試合を思い出すのであれば、その曲は単なるテレビ番組のBGMではなく、当時の観戦体験そのものと結び付いているのでしょう。
現在は大相撲の方が面白く感じても不思議ではない
年齢を重ねるにつれて、面白いと感じるスポーツが変わることも自然です。若い頃にはスピードやKOの爽快感に引かれていても、経験を重ねると選手の駆け引き、身体の使い方、故障との戦い、キャリアの背景などに面白さを感じるようになる場合があります。
大相撲は一番の時間こそ短いものの、立ち合い、間合い、押し引き、体勢、土俵際の判断などが瞬間的に凝縮されています。また15日間という一場所の流れや年間を通した番付争いがあり、選手のコンディションやキャリアそのものを追いやすい競技でもあります。
したがって「昔ほどボクシングを見なくなり、今は相撲の方が面白い」という変化を、単純に年齢のせいと考える必要はありません。観戦経験が増えたことで、自分がスポーツに求める面白さの種類が変化したとも考えられます。
まとめ:2003年頃のG+ボクシングBGMを探すなら10月4日の中継が大きな手掛かり
2003年頃のG+ボクシング中継で使用されていた「ベースが効いた渋いBGM」については、現時点で確認できる公開資料だけから曲名や正確な使用期間を断定するのは難しい状況です。「A Little Less Conversation」に似た曲という記憶がある場合も、原曲やJXLリミックス版を含めて比較しながら確認する必要があります。
一方、時期については非常に有力な手掛かりがあります。記憶に挙げられている戸高秀樹対レオ・ガメス再戦と西岡利晃対ウィラポン第3戦は、どちらも2003年10月4日の両国国技館で行われた試合です。そのため、探している曲を特定するなら、この日のG+中継および2003年前後の同番組映像を調べるのが近道です。
そして昔のボクシングが特別に面白く感じられる背景には、名勝負だけでなく、当時の年齢、生活、実況、会場の雰囲気、そしてBGMまで含めた記憶があります。懐かしい一曲を探すことは、2003年当時のボクシング観戦の記憶をもう一度たどることでもあるのです。


コメント