2026年夏、バルセロナはマンチェスター・シティからスペイン代表MFロドリを獲得しました。契約は2030年6月までで、2026年ワールドカップを制したスペイン代表では大会最優秀選手にも選ばれた世界屈指の守備的MFです。[参照:FCバルセロナ公式]
加入直後から注目されているのが、ロドリとペドリを同時に起用するのか、それとも役割が重なるため使い分けるのかという問題です。結論から見ると、現時点で最も可能性が高いのはロドリ+ペドリを基本のダブルボランチとし、マルク・ベルナルをロドリの代役・ローテーション要員として使う形です。
実際、ハンジ・フリック監督はロドリのデビュー前からペドリとの共演を楽しみにしていると発言しており、8月27日のアスレティック・クラブ戦でロドリが途中出場した際も、ペドリとダブルボランチを形成しました。したがって「共存できるのか」という議論は戦術的な興味としては成立するものの、クラブ側は少なくとも共存を主要プランの一つとして考えていると見るのが自然です。[参照:beIN SPORTS]
- ロドリはバルセロナでどのポジションを務めるのか
- ペドリはロドリと役割が重なるのか
- 最有力は「ロドリ+ペドリ」のダブルボランチ
- ロドリとペドリの役割を分けるとどうなる?
- 「ロドリとペドリは共存できない」と言われる理由
- むしろ強豪相手ほどロドリ+ペドリが使いやすい可能性
- ベルナルはロドリの相棒ではなく「代役」になる可能性が高い
- ロドリ+ベルナルという組み合わせはあり得る?
- ペドリをトップ下へ上げる案はどうか
- ペドリは「トップ下固定」より自由な8番が合いやすい
- バルセロナは試合中に4-3-3へ変形できる
- ロドリ加入でフェルミンはどうなる?
- オルモのポジションも大きくは変わらない
- ロドリ加入でペドリの負担が減る可能性がある
- ロドリの最大の価値は守備的トランジション
- 2026年ワールドカップでの共演も大きな参考材料
- 今後予想される中盤の使い分け
- 質問の4案ならどれが最も近い?
- フリック監督自身がペドリとの共演に前向き
- ベルナルにとってロドリ加入はマイナスだけではない
- ロドリのコンディション管理は重要
- まとめ|基本はロドリ+ペドリ、ベルナルがロドリを補完する形が最有力
ロドリはバルセロナでどのポジションを務めるのか
ロドリの本職は中盤の底に位置する6番、いわゆるアンカーです。FCバルセロナ公式も加入発表で、ロドリについてボール保持時の落ち着き、ボール奪取能力、パス精度、戦術理解に優れたホールディングミッドフィルダーと紹介しています。[参照:FCバルセロナ公式]
マンチェスター・シティ時代も、基本的には最終ラインの前からビルドアップを組み立てながら、ボールを失った瞬間には中央を閉じる役割を担っていました。バルセロナでも大きく役割が変わる可能性は低いでしょう。
フリック自身も加入後にロドリを「最高の6番」と高く評価しています。そのためロドリをトップ下へ動かしたり、攻撃的MFとして使ったりするより、中盤の基準点として配置することが基本になります。
ペドリはロドリと役割が重なるのか
ロドリとペドリはどちらもボールを多く触り、試合のテンポを作ることができる選手です。そのため「2人ともゲームメーカーだから役割が重なるのでは」と考えられます。
しかし実際には得意なプレーの場所が少し違います。ロドリはセンターバックの前でボールを受け、相手のプレスを外して左右へ展開する能力に優れています。一方のペドリは、もう少し前の位置で相手の中盤ラインを越えるパスを出したり、自ら狭いスペースへ入り込んだりする能力が非常に高い選手です。
そのためロドリが後ろ、ペドリが半歩前という縦関係を作れば、むしろ役割分担はかなり明確になります。ロドリが土台を作ることで、ペドリがこれまで以上に前へ出られる可能性もあります。
最有力は「ロドリ+ペドリ」のダブルボランチ
2026年8月27日のアスレティック・クラブ戦は、今後の形を考えるうえで非常に参考になります。ペドリは先発し、ロドリは途中出場。ロドリ投入後は両者がダブルボランチを形成しました。
スペイン通信社EFEも、この並びについてロドリがコンディションを取り戻した後の「将来的な先発コンビを示す最初のヒント」と報じています。[参照:EFE]
つまり基本形としては、4-2-3-1の中盤底にロドリとペドリを置き、その前にフェルミン・ロペスやダニ・オルモを配置する形が非常に有力です。
ロドリとペドリの役割を分けるとどうなる?
| 項目 | ロドリ | ペドリ |
|---|---|---|
| 主な位置 | 中盤の最下層 | ロドリよりやや前 |
| ビルドアップ | 最終ラインから受ける | 中盤ライン間で受ける |
| 守備 | 中央のスペース管理 | プレス・セカンドボール回収 |
| 攻撃 | 左右への展開 | 縦パス・チャンスメイク |
| トランジション | カウンターを遅らせる | ボール奪取後に前進 |
このように整理すると、2人が同じ仕事を奪い合うわけではありません。ロドリが低い位置を担当することで、ペドリはむしろ攻撃的な仕事へ集中しやすくなります。
「ロドリとペドリは共存できない」と言われる理由
それでも共存について疑問が出る理由は、スペイン代表でのプレーと関係しています。両者とも試合を自分のリズムで動かしたいタイプで、中央でボールに関与する回数が多い選手です。
特にペドリはフリック体制のバルセロナで中盤の主導権を握る立場になっています。そのチームへロドリという非常に影響力の大きいゲームメーカーが加入したことで、「ボールを誰が管理するのか」という問題が生まれる可能性はあります。
ただしこれはポジション上の共存不能というより、中盤での主導権をどのように分担するかという戦術調整の問題です。
むしろ強豪相手ほどロドリ+ペドリが使いやすい可能性
「格下にはロドリ+ペドリ、強豪には守備的なベルナルを入れる」という考え方もできますが、実際には逆になる可能性があります。
強豪相手ほど、相手の高いプレスを回避しながらボールを保持する能力が必要になります。その点でロドリとペドリは非常に優秀です。
さらにロドリは守備時のポジショニングとデュエル能力にも優れているため、強豪戦で守備力を上げたいから外すタイプではありません。むしろチャンピオンズリーグのような試合ほど、ロドリ+ペドリの組み合わせが重要になる可能性があります。
ベルナルはロドリの相棒ではなく「代役」になる可能性が高い
マルク・ベルナルはバルセロナの将来を担うと期待されている大型の守備的MFです。2026-27シーズン序盤でもフリックから起用されており、アスレティック戦ではペドリとダブルボランチを組んで先発しました。
しかしロドリ加入後は、ベルナルをロドリと同時に使うより、ロドリを休ませる試合で6番を任せる形の方が自然です。
例えば過密日程のリーグ戦ではベルナル+ペドリ、カップ戦ではベルナル+別のMF、重要なCLではロドリ+ペドリというローテーションが考えられます。
ロドリ+ベルナルという組み合わせはあり得る?
もちろん状況によってはあり得ます。例えば試合終盤に1点を守りたい場合、ロドリとベルナルを同時に配置すれば中央の守備力と高さを確保できます。
また非常にフィジカルの強い相手に対して、セカンドボール回収を重視するために2人を同時起用する可能性もあります。
ただし通常のリーグ戦で最初から両者を並べると、中盤の前進力やライン間でプレーする能力が不足する可能性があります。ペドリを外してまで常用する形にはなりにくいでしょう。
ペドリをトップ下へ上げる案はどうか
ペドリをトップ下へ上げ、ロドリ+ベルナルを中盤底に置く形も戦術上は可能です。
ペドリは狭いスペースで前を向く能力、ラストパス、相手ライン間でのポジショニングに優れているため、10番としてプレーする資質があります。
しかしフリックのチームにはフェルミン・ロペスやダニ・オルモというトップ下を得意とする選手がすでにいます。そのためペドリまで完全にトップ下へ移してしまうと、今度はオルモやフェルミンとのポジション競争が過密になります。
ペドリは「トップ下固定」より自由な8番が合いやすい
ペドリを活かすなら、ポジション表ではダブルボランチでも、実際にはロドリより前へ出る自由を与える形が合理的です。
ボール保持時にはロドリがセンターバックの前へ残り、ペドリが敵中盤の横や背後へ移動する。この時点で実質的には4-3-3のインサイドハーフに近いポジションになります。
つまり表記上は「ロドリ+ペドリ」のダブルボランチでも、ピッチ上で常に横並びになるわけではありません。
バルセロナは試合中に4-3-3へ変形できる
フリックのチームはフォーメーション表記を固定して考えない方が理解しやすいチームです。
守備時には4-2-3-1でも、攻撃時にはロドリをアンカーとして残し、ペドリとトップ下の選手が左右・前方へ動けば3人の中盤になります。
例えばロドリの前にペドリとフェルミンを置けば、ボール保持時には実質的な4-3-3に近くなります。したがって「ダブルボランチか1ボランチか」という二択ではなく、局面によって形が変化すると考える方が実際のバルセロナに近いでしょう。
ロドリ加入でフェルミンはどうなる?
フェルミン・ロペスはロドリ加入による影響を比較的受けにくい選手です。フェルミンの強みは中盤からゴール前へ飛び込むことなので、ロドリやペドリとは役割が異なります。
実際、2026年8月27日のアスレティック戦でもフェルミンはトップ下で先発し、82分にゴールを決めています。[参照:Reuters]
ロドリが後方を安定させれば、フェルミンはより積極的にペナルティーエリアへ入れるため、むしろ恩恵を受ける可能性があります。
オルモのポジションも大きくは変わらない
ダニ・オルモも基本的にはトップ下や左のハーフスペースで起用されるでしょう。
オルモは中盤底でゲームを組み立てるより、相手最終ラインと中盤の間でボールを受けてゴールへ向かうプレーを得意とします。そのためロドリと直接ポジションが競合するわけではありません。
ロドリ+ペドリの前にオルモを配置すれば、技術的には非常に高い中盤になります。ただし守備時の運動量をどのように補うかはフリックの調整ポイントになります。
ロドリ加入でペドリの負担が減る可能性がある
ロドリ加入の最大のメリットの一つが、ペドリの仕事量を整理できることです。
これまでペドリはビルドアップの出口になるため最終ライン付近まで下がり、そこから前線へパスを出し、さらに守備でも広い範囲を動く場面がありました。
ロドリが最初の組み立てを担当できれば、ペドリは少し高い位置でボールを受けられます。結果としてゴール前に関与する回数が増える可能性があります。
ロドリの最大の価値は守備的トランジション
フリックのバルセロナは非常に高い位置からプレスを行い、最終ラインも高く設定します。そのため最初のプレスを突破されると、大きなスペースが生まれることがあります。
ロドリはこのような状況で相手のカウンターコースを読む能力が非常に高い選手です。自分でボールを奪えなくても、相手の進行方向を限定して味方が戻る時間を作れます。
この能力があることで、ペドリやフェルミンなど攻撃的な中盤が前へ出やすくなります。
2026年ワールドカップでの共演も大きな参考材料
ロドリとペドリはクラブで初めて組むわけではありません。2026年ワールドカップを制したスペイン代表でも共演しています。
FCバルセロナ公式プロフィールによれば、ロドリはスペインの2026年ワールドカップ優勝に大きく貢献し、大会最優秀選手となるゴールデンボールを獲得しました。[参照:FCバルセロナ公式]
代表とクラブでは戦術が異なるものの、2人が同じ中盤でプレーすること自体はすでに経験しています。その意味でも「技術的に共存不可能」という組み合わせではありません。
今後予想される中盤の使い分け
| 試合状況 | 予想される中盤 |
|---|---|
| CL・レアルなど重要試合 | ロドリ+ペドリ |
| 通常のリーグ戦 | ロドリ+ペドリを基本にローテーション |
| ロドリ休養時 | ベルナル+ペドリ |
| ペドリ休養時 | ロドリ+別のMF |
| 試合終盤の逃げ切り | ロドリ+ベルナルも候補 |
| 攻撃重視 | ロドリを単独アンカー化しペドリを前進 |
このように考えると、特定の2人だけでシーズンを戦うのではなく、ロドリを中心にペドリとベルナルを使い分ける形が現実的です。
質問の4案ならどれが最も近い?
4つの案に当てはめるなら、最も近いのは①「ロドリ、ペドリをメインで行く」でしょう。
ただし完全な①ではなく、試合によって④の要素も混ざると予想できます。ロドリを1枚アンカーとして残し、ペドリが高い位置へ出れば、攻撃時には実質的な4-3-3へ変化するからです。
②のように「強豪だからペドリを外してベルナル」という使い方は可能性が低く、③のようにペドリをトップ下へ完全固定する形も現状では第一選択になりにくいでしょう。
フリック監督自身がペドリとの共演に前向き
最も重要な材料は、実際にチームを決めるフリック監督の発言です。
ロドリのデビューを前にフリックは、ロドリとペドリが一緒にプレーするところを見るのを楽しみにしているとコメントしています。[参照:FotMob]
その翌日のアスレティック戦では実際に同時起用しています。この流れを見る限り、監督が両者を競合関係として考えている可能性は低いでしょう。
ベルナルにとってロドリ加入はマイナスだけではない
若いベルナルにとっては出場時間が減る可能性がありますが、長期的にはロドリから学べるメリットも非常に大きいでしょう。
ポジショニング、ボールを受ける角度、相手のプレスを外す判断、守備時のスペース管理など、ロドリはベルナルが目指す6番として最高レベルの教材になります。
ロドリは30歳で、バルセロナも2030年までの契約を結んでいます。その間にベルナルを段階的に育て、将来的な後継者にする構想も十分考えられます。
ロドリのコンディション管理は重要
ただしロドリをすべての試合で先発させられるとは限りません。2024年のACL負傷に加え、2026年ワールドカップ後には背中の手術も受けています。
加入直後のアスレティック戦でも先発ではなく途中出場となったのは、試合勘とコンディションを戻す必要があったためです。
その意味でもベルナルの存在は重要です。ロドリを適切に休ませながら年間50試合以上を戦うためには、同じ6番を担当できる選手が必要になります。
まとめ|基本はロドリ+ペドリ、ベルナルがロドリを補完する形が最有力
2026-27シーズンのバルセロナ中盤を予想すると、ロドリ+ペドリのダブルボランチを基本形とし、マルク・ベルナルがロドリのバックアップ兼ローテーション要員になる形が最も可能性が高いでしょう。
ロドリは純粋な6番として中盤の底を管理し、ペドリはその前後を自由に動いてチャンスメイクを担当します。両者ともゲームメーカーではありますが、ロドリは後方からの制御、ペドリは中盤から前線への接続を得意としており、役割を整理すれば十分共存できます。
実際にフリック監督はロドリとペドリの共演に前向きな発言をしており、2026年8月27日のアスレティック・クラブ戦ではロドリの途中出場後に2人をダブルボランチとして並べました。[参照:EFE]
したがって4つの案なら、現時点では①が最有力です。ただし実際の試合ではロドリが低い位置へ残り、ペドリが前へ出ることで④の「ロドリ1ボランチ」のような形へ変化することもあるでしょう。
②の「強豪相手ではどちらかを外してベルナル」という形は、むしろ可能性が低いと考えられます。強豪ほどロドリの守備力とペドリのプレス回避能力の両方が必要になるためです。ベルナルは格下戦や過密日程でロドリを休ませるとき、あるいは試合終盤に守備を強化するときの重要な選択肢になりそうです。
③のようにペドリをトップ下へ常時移す可能性もゼロではありませんが、フェルミン・ロペスとダニ・オルモという優秀な10番タイプがいるため、完全なポジション変更は必要ありません。むしろペドリはダブルボランチの一角として登録されながら、攻撃時には8番やトップ下に近い位置まで上がる自由な役割が最も合っています。
ロドリ加入によってバルセロナの中盤は「誰かが余る」というより、ロドリを6番の軸、ペドリを自由な8番、ベルナルを将来の6番、フェルミンとオルモを10番として役割を整理できるようになったと見る方が適切でしょう。フリックがこの豊富な選択肢をどう使い分けるかが、2026-27シーズンのバルセロナ最大の戦術的な見どころの一つになりそうです。


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