テニスのセルフジャッジの試合では、ポイントが終わるたびに次のスコアを確認しながら進めることが大切です。特にサーバーには、サーブを打つ前にレシーバーへ聞こえる声でスコアを伝える役割があります。
そのため、毎ポイントほとんどカウントを言わずにサーブを始めるプレーヤーについては、単なる好みの問題というより、セルフジャッジの基本的な進め方から外れていると考えるのが適切です。
日本テニス協会(JTA)が周知している「セルフジャッジ5原則」でも、サーバーはサーブを打つ前にレシーバーへ聞こえる声でスコアをアナウンスすることが明記されています。[参照:日本テニス協会 セルフジャッジ5原則]
- セルフジャッジではサーバーがカウントを言うのが基本
- なぜ毎ポイントのカウント確認が重要なのか
- ゲームの最初にはゲームカウントも確認する
- レシーバー側もスコアを確認する意識が必要
- カウントを言わない人はどう評価すべき?
- 「お互い分かっているから言わなくてもいい」は危険
- 小さな声で自分だけに聞こえるカウントでも十分?
- カウントを言わずにすぐサーブされたらどうする?
- カウントが聞こえなかった場合も確認してよい
- サーバーが間違ったカウントを言った場合
- 大会ならロービングアンパイアへ相談できる
- カウントを言わないこと自体で即失点になる?
- サーブのテンポが速い人には特に注意
- セルフジャッジでよくあるトラブル
- セルフジャッジ5原則はカウント以外にも重要
- カウントを言うことは相手へのリスペクトでもある
- 練習試合でもカウントを言う習慣をつけるのがおすすめ
- 公式戦と仲間内のゲームは分けて考える
- まとめ|セルフジャッジではカウントを言ってからサーブするのが基本
セルフジャッジではサーバーがカウントを言うのが基本
日本テニス協会のセルフジャッジ5原則では、第3項目として「サーバーはサーブを打つ前、レシーバーに聞こえる声でスコアをアナウンス」と定められています。
つまり、例えばポイントが30-15なら、サーバーが次のポイントを始める前に「30-15」と相手に聞こえるように言ってからサーブを行います。
これは単なる礼儀ではなく、双方が同じスコア認識で次のポイントへ入るための重要な確認作業です。[参照:日本テニス協会]
なぜ毎ポイントのカウント確認が重要なのか
セルフジャッジでは、チェアアンパイアが毎ポイントのスコアを管理してくれるわけではありません。そのため選手自身がスコアを管理します。
例えば長いラリーの後に一方が「30-30」だと思い、もう一方が「40-15」だと思っていた場合、そのまま何ポイントも進めてしまうと、どこで認識がずれたのか分からなくなります。
毎ポイント、サーバーがカウントを口に出していれば、違っていると思ったレシーバーはその場で確認できます。スコアトラブルを未然に防ぐ意味が非常に大きいのです。
ゲームの最初にはゲームカウントも確認する
大会によって詳しい運用が示されている場合、新しいゲームを始めるときにはポイントだけでなく、それまでのゲームカウントもアナウンスします。
日本テニス協会関係の大会注意事項でも、新しいゲームの始まりにはサーバーがそれまでのゲームカウントをアナウンスし、新しいポイントの前にはポイントカウントを伝えるよう案内されています。[参照:日本テニス協会大会資料]
例えばゲームカウント3-2で自分がサーブを始めるなら、ゲーム開始前に「3-2」などと確認し、その後のポイントでは「15-0」「15-15」のようにアナウンスしていくイメージです。
レシーバー側もスコアを確認する意識が必要
スコア管理はサーバーだけが覚えていればよいわけではありません。レシーバー側も現在のスコアを把握し、アナウンスされた内容が正しいか確認することが大切です。
大会の注意事項では、レシーバーがサーバーのカウントに対して声やジェスチャーで同意を示す運用が説明されているものもあります。また、何も言わず返球の構えへ入った場合には、そのカウントを認めたものとして扱う運用もあります。[参照:日本テニス協会大会資料]
したがって、サーバーが間違ったカウントを言ったときは、サーブを打たれる前に確認することが重要です。
カウントを言わない人はどう評価すべき?
一度うっかり言い忘れた程度なら、それだけで相手を悪質なプレーヤーと考える必要はありません。試合に集中していて忘れてしまうことは誰にでもあり得ます。
しかし、セルフジャッジの試合で最初から最後までほとんどカウントを言わないのであれば、ルール・セルフジャッジの基本を理解していない、あるいは知っていて実行していない可能性があります。
特に相手から「カウントお願いします」と言われても改善しない場合は、単なる癖ではなく試合進行上の問題として考えた方がよいでしょう。
「お互い分かっているから言わなくてもいい」は危険
練習試合では、お互いがスコアを理解しているため無言で次のポイントへ入ることがあります。しかし公式戦やセルフジャッジ大会ではおすすめできません。
序盤は覚えていても、デュースが何度も続いたり、長いゲームになったりすると認識がずれる可能性があります。
さらに大会では緊張や疲労もあります。「分かっているはず」と推測するより、一言カウントを言う方がはるかに簡単で確実です。
小さな声で自分だけに聞こえるカウントでも十分?
セルフジャッジの目的から考えると、自分だけに聞こえる小声では不十分です。
日本テニス協会は、レシーバーに聞こえる声でスコアをアナウンスするよう求めています。そのため反対側のベースラインにいる相手へ届く声量が必要です。
もちろん叫ぶ必要はありません。しかし屋外で風が強い日などには普段より少し大きめに言う必要があります。
カウントを言わずにすぐサーブされたらどうする?
相手がカウントを言わずにサーブする癖がある場合は、早い段階で穏やかに伝えるのが最も簡単です。
例えば最初の数ゲームで気づいたら、「すみません、カウントを聞いてから構えたいので、サーブ前にお願いします」と伝えれば十分です。
感情的に「ルール違反ですよ」と責める必要はありません。まずは試合を円滑に進めるための確認としてお願いすると、ほとんどの場合は対応してもらえるでしょう。
カウントが聞こえなかった場合も確認してよい
相手は言っているものの声が小さくて聞こえないこともあります。その場合も遠慮せず確認できます。
「すみません、今何対何ですか?」と聞けばよく、相手も改めてスコアを言えば問題ありません。
聞こえないまま試合を進める方が、後からスコアトラブルになる可能性があります。気づいた時点で解決することが重要です。
サーバーが間違ったカウントを言った場合
サーバーが例えば実際には30-30なのに「40-15」と言った場合は、そのままサーブを受けず、プレー開始前に訂正を求めます。
「30オールではないですか?」と確認し、双方で直前までのポイントを思い出します。
スコアについて意見が一致しない場合、公式大会であればロービングアンパイアやレフェリーを呼ぶことができます。選手同士だけで感情的な話し合いを続ける必要はありません。
大会ならロービングアンパイアへ相談できる
セルフジャッジ大会では、複数コートを巡回するロービングアンパイアが配置されていることがあります。
日本テニス協会の大会資料でも、相手の言動、ジャッジ、アナウンスなどに疑問や不満がある場合には、レフェリーまたはロービングアンパイアへ申し出るよう案内されています。[参照:日本テニス協会]
相手に一度お願いしてもカウントを言わず、スコアの食い違いが起きそうなら、次のトラブルが起きる前に大会役員へ相談する方法があります。
カウントを言わないこと自体で即失点になる?
「カウントを言わなかったから、その瞬間に相手のポイントになる」と単純に考えるのは適切ではありません。
セルフジャッジではサーバーがスコアをアナウンスすべきですが、具体的なペナルティの適用については大会規則やレフェリー・アンパイアの判断が関係します。
そのため選手自身が勝手に「今のポイントは私のものです」と決めるのではなく、改善されない場合には大会役員へ相談してください。
サーブのテンポが速い人には特に注意
カウントを言わない選手の中には、ポイント終了後すぐに次のサーブ動作へ入るタイプもいます。
その場合、レシーバーがまだ前のポイントを確認しているうちに次のサーブが飛んでくることがあります。テニスではサーバーだけでなくレシーバーも次のポイントをプレーできる準備が整っている必要があります。
カウント確認を習慣化すれば、自然に双方が次のポイントへ入るタイミングも合わせやすくなります。
セルフジャッジでよくあるトラブル
| 状況 | 基本的な対応 |
|---|---|
| サーバーがカウントを言わない | サーブ前にカウントをお願いする |
| 声が小さく聞こえない | 現在のスコアを確認する |
| カウントが間違っている | プレー前に訂正を求める |
| 双方の記憶が違う | 直前のポイントを確認する |
| 話し合いで解決しない | ロービングアンパイアやレフェリーを呼ぶ |
| 何度お願いしても改善しない | 大会役員へ相談する |
最も重要なのは、問題を数ゲーム放置しないことです。違和感を覚えた最初の段階で確認しておけば、大きなトラブルになりにくくなります。
セルフジャッジ5原則はカウント以外にも重要
日本テニス協会が推進しているセルフジャッジ5原則では、スコアアナウンス以外にも重要なルールがまとめられています。
- 判定が難しい場合は相手に有利な「グッド」とする
- アウト・フォールトはボールとラインの間に明確な空間が見えた場合にコールする
- サーバーはサーブ前にスコアをアナウンスする
- ジャッジは聞こえる声と見えるハンドシグナルで速やかに行う
- コート外の人はセルフジャッジへ口出ししない
これらはすべて「相手も同じ情報を共有できる状態にする」という考え方でつながっています。[参照:日本テニス協会 セルフジャッジ5原則]
カウントを言うことは相手へのリスペクトでもある
カウントアナウンスは数秒で終わる行為ですが、セルフジャッジでは非常に重要です。
「今のスコアはこれで、お互い同じ認識ですよね」という確認を毎ポイント行うことで、対戦相手も安心してプレーできます。
日本テニス協会もセルフジャッジの説明の中で、フェアプレイの基本として対戦相手をリスペクトすることを強調しています。ルールを守ることと相手への配慮は別々ではありません。
練習試合でもカウントを言う習慣をつけるのがおすすめ
公式戦だけ突然カウントを言おうとしても、普段していなければ忘れてしまうことがあります。
部活やスクールでのゲーム練習でも、「ラブ-ラブ」「15-0」「30-15」のように毎回口に出しておくと自然に身につきます。
試合経験が少ない選手ほど、ジャッジ、カウント、サーブという一連の流れを練習段階から習慣にすると、本番で余計なことを考えずプレーできます。
公式戦と仲間内のゲームは分けて考える
仲の良い友人との練習で「カウント分かってるよね」と省略することまで強く問題視する必要はありません。お互いが了承して遊んでいるなら、それはその場の進め方です。
ただし大会のセルフジャッジでは事情が異なります。初対面の相手とプレーすることも多いため、自分の中では常識だと思っていることが相手には伝わっていない可能性があります。
公式戦ほど、声に出して共通認識を作ることが重要になります。
まとめ|セルフジャッジではカウントを言ってからサーブするのが基本
テニスのセルフジャッジの試合では、サーバーがサーブを打つ前に、レシーバーへ聞こえる声でスコアをアナウンスするのが基本です。日本テニス協会の「セルフジャッジ5原則」にも明確に示されています。[参照:日本テニス協会]
したがって、公式戦で毎回カウントを言わずにサーブする行為については、「本人が分かっているから問題ない」とは言いにくく、適切なセルフジャッジとはいえません。
ただし一度忘れただけなら、悪意があると決めつける必要もありません。まず「カウントお願いします」と普通に伝え、聞こえなければ聞き直すのがよいでしょう。
それでも繰り返しカウントを言わない、間違ったスコアのままプレーしようとする、話し合いで解決できないといった場合には、ロービングアンパイアやレフェリーへ相談できます。日本テニス協会の大会資料でも、相手のジャッジやアナウンスに疑問がある場合は大会役員へ申し出るよう案内されています。[参照:日本テニス協会]
カウントを言う目的は形式的なマナーではなく、双方が同じスコアを確認してから次のポイントへ進むことです。セルフジャッジでは選手自身が審判の役割の一部を担うため、カウントを明確に伝えることもフェアプレイの重要な一部と考えると分かりやすいでしょう。


コメント