NFLの試合で使用されるカウボーイズ・スタジアム(AT&Tスタジアム)のフィールドを見て、札幌ドームの人工芝と同じような薄い人工芝なのか気になる人は少なくありません。見た目だけでは人工芝の種類や構造は分かりにくく、海外スタジアムの芝事情に興味を持つ人も多いでしょう。
この記事では、AT&Tスタジアムの人工芝の特徴や札幌ドームとの違い、なぜNFLでは人工芝が採用されるのかについて詳しく解説します。
AT&Tスタジアムのフィールドはどのような人工芝なのか
カウボーイズの本拠地であるAT&Tスタジアムでは、NFLの試合用フィールドとして人工芝が使用されています。現在使用されているのは、高性能な人工芝システムであり、単純に芝を薄く敷いただけのものではありません。
NFLの人工芝は、選手の激しい動きに耐える必要があります。アメリカンフットボールではスプリント、急停止、方向転換、タックルなどが頻繁に発生するため、芝の見た目だけではなく、衝撃吸収性やグリップ性能が重要になります。
そのためAT&Tスタジアムの芝は、一般的にイメージされる簡易的な人工芝とは異なり、プロスポーツ向けに設計された専用フィールドです。
札幌ドームの人工芝との違い
札幌ドームの人工芝とAT&Tスタジアムの人工芝は、どちらも人工芝という点では共通していますが、目的や構造には違いがあります。
札幌ドームではサッカーと野球の両方に対応するため、特殊な運用方法が採用されてきました。特に野球ではボールの転がりや選手の走塁、サッカーではボールの動きや足への負担など、複数競技への対応が求められます。
一方、AT&Tスタジアムは主にNFLで使用されるため、アメリカンフットボール選手のプレーを前提に設計されています。芝の長さや下地構造、衝撃吸収システムなどが競技特性に合わせて調整されています。
いわゆる「ペラ芝」と呼ばれる人工芝とは
日本で「ペラ芝」と呼ばれることがある人工芝は、芝の密度が低かったり、クッション性が少なかったりする簡易的な人工芝を指すことが多いです。
例えば学校のグラウンドや一部の施設で使われる人工芝では、見た目は緑色でも、足への衝撃や滑りやすさの面で天然芝や高性能人工芝とは差があります。
AT&Tスタジアムの芝は、このような意味でのペラ芝とは別物です。プロ選手が年間を通して使用することを想定した、高度な人工芝システムになっています。
NFLで人工芝を採用する理由
NFLでは天然芝を使用するスタジアムもありますが、人工芝を採用するチームも多く存在します。その理由のひとつが、天候や管理面の安定性です。
アメリカの巨大スタジアムでは、多くのイベントが開催されます。コンサートや別競技のイベントが行われる場合でも、人工芝ならコンディションを一定に保ちやすいメリットがあります。
また、屋根付きスタジアムであるAT&Tスタジアムでは、日照や雨量など天然芝の育成条件が限られるため、高品質な人工芝を利用する合理性があります。
選手への影響は天然芝と人工芝で違うのか
人工芝と天然芝では、選手の感覚や身体への負担に違いがあると言われています。一般的には、人工芝は足元が安定しやすい一方で、着地時の衝撃や関節への負担について議論されることがあります。
そのため、NFLでは人工芝の改良が進められており、現在の高性能人工芝は昔の硬い人工芝とは大きく異なります。
例えば最新型の人工芝では、芝の繊維だけでなく、その下の充填材やクッション層まで含めて設計されており、選手が安全にプレーできる環境を目指しています。
まとめ
AT&Tスタジアムの人工芝は、札幌ドームと同じような単純な「ペラ芝」ではありません。どちらも人工芝ではありますが、使用目的や設計思想が異なります。
AT&Tスタジアムの芝はNFLの激しいプレーに対応するために作られた高性能な人工芝であり、衝撃吸収性や耐久性を考慮したプロスポーツ向けの設備です。
人工芝という言葉だけを見ると同じように感じますが、実際には施設ごとに技術や構造が大きく異なります。海外スタジアムを見る際は、芝の種類だけでなく、その競技や環境に合わせた設計にも注目すると、より深く楽しめます。


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