シェイドゥラエフvsAJマッキーを徹底分析|カウンターで番狂わせはある?超RIZIN.5の勝敗を分けるポイント

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2026年9月10日の「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」で実現するラジャブアリ・シェイドゥラエフvsAJ・マッキーは、RIZINフェザー級の勢力図だけでなく世界基準で見ても注目度の高いカードです。RIZIN公式発表では、この試合は66.0kgの5分3Rで行われ、RIZINとPFLのフェザー級タイトルが懸けられています。[参照]

無敗でフィニッシュを積み重ねてきたシェイドゥラエフが優位と見る向きがあっても、AJ・マッキーは豊富なトップレベルの経験を持つ元Bellator王者です。そのため、単純に「シェイドゥラエフがいつものように前へ出れば勝てる」と考えるだけでは、このカードの面白さを十分に捉えられません。

特に注目したいのが、シェイドゥラエフがプレッシャーを強めた瞬間の攻防です。積極性はシェイドゥラエフ最大の武器である一方、AJ・マッキーほど経験豊富な相手になると、その前進を利用される可能性も考える必要があります。ここでは両者の特徴から、カウンターによる逆転を含めた勝敗のポイントを整理します。

シェイドゥラエフvsAJマッキーはどんな試合なのか

まず前提として、シェイドゥラエフはプロMMAで無敗を維持し、RIZINでも強烈なインパクトを残してきました。2026年8月時点で公開されている戦績では19勝0敗。しかもKO・TKOが7勝、一本が12勝で、判定勝利がないという非常に珍しい戦績になっています。

つまりシェイドゥラエフは単なるレスラーでもストライカーでもなく、相手を崩して最終的に試合を終わらせる能力が極めて高いオールラウンダーと見るべき選手です。直近でも久保優太、朝倉未来、ビクター・コレスニック、クレベル・コイケらをフィニッシュしています。

対するAJ・マッキーは、シェイドゥラエフとは違った意味で危険です。長いリーチを生かした打撃、変則的な攻撃、スクランブルへの対応力などを持ち、何より世界トップクラスとの試合経験が豊富です。元Bellatorフェザー級王者という実績もあり、シェイドゥラエフにとってキャリアでも特に重要なテストになるでしょう。

シェイドゥラエフ最大の強みは「打撃だけでは終わらない」こと

シェイドゥラエフを見る際に重要なのは、パンチ一発だけを切り取って評価しないことです。打撃で相手へ圧力をかけ、そこから組み、テイクダウン、トップキープ、パウンド、サブミッションへと攻撃を連続させられる点に大きな強みがあります。

例えば相手がパンチを警戒して後退すると、ケージ際まで追い込んで組みに移行できます。逆にテイクダウンを警戒して腰を落とせば、打撃が入りやすくなる可能性があります。打撃とグラップリングの二択ではなく、それぞれを連結できることがシェイドゥラエフの怖さです。

したがってAJ・マッキー戦でも、シェイドゥラエフが打撃戦をしているからといって、純粋なキックボクシングの勝負になっているとは限りません。打撃で相手の反応を引き出した直後のタックルやクリンチまで含めて見る必要があります。

AJマッキーのカウンターはシェイドゥラエフのリスクになり得る

一方で、シェイドゥラエフの積極性が常にメリットになるとは限りません。MMAでは前へ出る選手ほど、自分が攻撃を開始する瞬間にカウンターを受けるスペースが生まれる場合があります。

例えばシェイドゥラエフが有効打を当て、「ここで仕留められる」と判断して通常以上に大きく踏み込んだ場面を考えてみましょう。パンチを連打するために距離を詰めれば、その瞬間は自分もAJ・マッキーの射程に入ります。そこで頭が正面に残ったり、ガードが戻る前に次の攻撃へ移ったりすれば、迎撃を受ける可能性はあります。

特に危険なのは「最初の一発を当てた後」です。攻撃が成功すると選手は追撃したくなります。しかし経験豊富な相手ほど、そこで慌てず反撃のタイミングを狙います。AJ・マッキーに勝機があるとすれば、こうした攻防は重要なポイントの一つです。

なぜAJマッキーは過去の対戦相手と同じようには考えられないのか

シェイドゥラエフが圧倒的な結果を残していることと、今回も同じ展開になることは別問題です。MMAでは相性が大きく影響するため、「A選手を圧倒したからB選手も圧倒する」と単純には判断できません。

AJ・マッキーには25勝2敗という豊富なプロ戦績があり、Bellatorで長くトップ戦線を経験しています。さらに2025年にフェザー級へ戻った後も連勝しており、今回の試合は単に知名度の高い元王者をシェイドゥラエフへ当てたカードではありません。[参照]

シェイドゥラエフがこれまで見せてきた圧力をAJ・マッキーにも押し付けられるのか。それともAJ・マッキーが距離、角度、経験を利用してシェイドゥラエフの攻撃を空転させるのか。この部分が試合序盤から重要になります。

シェイドゥラエフが「焦る展開」は本当にあり得る?

可能性としてはあります。ただし、単に有効打がなかなか入らないだけでシェイドゥラエフがすぐ焦うと断定する材料はありません。むしろ注目すべきなのは、これまでの成功パターンがAJ・マッキーに通用しなかった場合にどう修正するかです。

シェイドゥラエフはこれまで非常に高いフィニッシュ率を記録しており、プロキャリアで長時間の判定勝負をほとんど必要としてきませんでした。これは圧倒的な強さを示す数字である一方、AJ・マッキー戦では「序盤で仕留められなかった場合」という未知の展開にも注目が集まります。

例えば1Rでテイクダウンを切られ、打撃でもAJ・マッキーが距離を維持したとします。その状況でも同じ強度で冷静にプレッシャーをかけ続けられるのか、それとも強引な攻撃が増えるのか。後者になればAJ・マッキーがカウンターを合わせる機会は増えていくでしょう。

ただし「AJのカウンター一発で終わる」と決めつけるのも危険

AJ・マッキー側のカウンターは有力な勝ち筋の一つとして考えられますが、それだけでシェイドゥラエフ攻略が成立するわけではありません。シェイドゥラエフは打撃を当てること自体が最終目的ではなく、そのまま組みへ移行できます。

AJ・マッキーがカウンターを狙いすぎると、自分から攻撃を出す頻度が低下し、シェイドゥラエフにケージ中央や前方のスペースを譲る可能性があります。後退を続ければケージ際で組まれ、そこからテイクダウンにつなげられる展開も考えられます。

さらにカウンターを当てたとしても、それが必ずKOにつながるわけではありません。シェイドゥラエフが被弾後すぐ組み付けば、AJ・マッキーが追撃する前に打撃戦そのものを終わらせることもできます。そのため「カウンターを当てること」と「そのカウンターから試合を決めること」は分けて考える必要があります。

リーチ差も見逃せないポイント

公開プロフィールではシェイドゥラエフの身長は170cm。一方、AJ・マッキーは178cmで、RIZINの選手情報ではリーチ189cmとされています。数値だけで勝敗が決まるわけではありませんが、距離を管理するうえではAJ・マッキー側の特徴として無視できません。

長いリーチを持つ選手と戦う場合、前へ出る側は攻撃を当てるために深く踏み込む必要があります。その進入時にAJ・マッキーが攻撃を合わせられれば、シェイドゥラエフにとって厄介な展開になります。

反対にシェイドゥラエフが一度懐へ入り、打撃からボディロックやテイクダウンへつなげれば、長いリーチがそのまま防御上の優位になるわけではありません。つまりこのカードでは、遠い距離ではAJ・マッキー、接触距離ではシェイドゥラエフが何をできるかという攻防も見どころになります。

AJマッキーが勝つなら考えられる展開

AJ・マッキー側にとって重要なのは、シェイドゥラエフの得意なテンポに最初から付き合わないことでしょう。真正面から打ち合い、そのまま組まれる展開ではシェイドゥラエフの強みを発揮させる可能性があります。

一つのシナリオとして考えられるのが、距離を維持しながらシェイドゥラエフを前進させ、攻撃の開始地点へカウンターを合わせる展開です。そこでダメージを与えられれば、シェイドゥラエフの前進そのものを慎重にさせることができます。

もう一つ重要なのは、テイクダウンされた場合に長時間下にならないことです。倒されてもスクランブルを作り、立ち上がって再び距離を確保できれば、シェイドゥラエフに「簡単には支配できない」と認識させられます。その積み重ねが試合後半で意味を持つ可能性があります。

シェイドゥラエフが勝つなら考えられる展開

シェイドゥラエフにとって理想的なのは、AJ・マッキーのカウンターが機能する距離に長時間とどまらないことでしょう。打撃をフェイントとして使いながら前進し、ケージ際まで追い込んで組みへ移行できれば、自身の総合力を発揮しやすくなります。

特にAJ・マッキーの長い攻撃へ無理に打撃だけで付き合わず、パンチを見せてからレベルチェンジするような展開なら、AJ側もカウンターだけに集中できません。

そしてテイクダウン後にトップポジションを取れば、シェイドゥラエフがこれまで何度も見せてきた強烈なパウンドやサブミッションへ展開できます。打撃で倒すことに固執せず、自分が優位になる局面へ次々と移行できるかがポイントです。

この試合でチェックしたい5つのポイント

ポイント シェイドゥラエフ AJ・マッキー
距離 接近して組みにつなげたい 長い距離を活用したい
打撃 圧力と連続攻撃 迎撃と角度の変化に注目
組み 大きな勝ち筋 テイクダウン後の脱出が重要
試合時間 序盤からフィニッシュを狙える 長期戦へ持ち込めるか注目
心理面 攻め急がず冷静でいられるか 圧力を受けても自分の間合いを保てるか

特に試合開始直後は「どちらが最初に強い攻撃を当てたか」だけでなく、シェイドゥラエフの前進に対してAJ・マッキーがどの方向へ動くのかを見ると試合を理解しやすくなります。

またシェイドゥラエフが最初のテイクダウンを成功させるか、それをAJ・マッキーが防ぐかも重要です。AJが序盤から組みを切れるなら打撃戦の時間が長くなり、逆に簡単に倒されるならシェイドゥラエフ側へ大きく流れが傾く可能性があります。

まとめ|AJマッキーのカウンターは十分警戒すべきだが勝負はその先にある

シェイドゥラエフvsAJ・マッキーでは、シェイドゥラエフが有効打を当てて勢いよく追撃した瞬間にAJ・マッキーがカウンターを合わせるという展開は、十分に考えられる勝負のポイントです。特にシェイドゥラエフがフィニッシュを意識して強引に距離を詰めれば、そのリスクは高まります。

しかし、この試合を「シェイドゥラエフの圧力vsAJのカウンター」だけで考えるのも不十分です。シェイドゥラエフには打撃からレスリング、トップコントロール、パウンド、サブミッションへつなげる能力があり、AJ・マッキーにもトップレベルで積み重ねてきた経験と総合力があります。

最大の見どころは、シェイドゥラエフがこれまで通り相手を早い段階で自分のゲームへ引き込めるのか、それともAJ・マッキーがその勢いを止め、シェイドゥラエフにこれまでとは違う判断を迫れるのかという点でしょう。

試合は2026年9月10日、京セラドーム大阪で開催予定です。RIZIN&PFLフェザー級のタイトルが懸かった一戦だけに、シェイドゥラエフが世界的な評価をさらに高めるのか、それともAJ・マッキーが無敗の王者へ初黒星を付けるのか、技術的にも非常に興味深いカードになっています。[参照]

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