キス釣りで9号針を飲み込まれるなら10号・11号に上げるべき?釣果と外しやすさのバランスを解説

釣り

キス釣りで9号の針を使っていても、針が口の奥まで飲み込まれてしまうことがあります。この場合、「10号や11号へ大きくすれば口掛かりが増えて外しやすくなるのでは」と考えるのは自然です。

結論からいうと、針を大きくすると深く吸い込まれにくくなる可能性はありますが、10号・11号へ上げれば必ず飲み込みを防げるわけではありません。一方で、キスのサイズが小さい場合や食いが渋い場合には、針が大きくなることで吸い込みにくくなり、アタリがあっても掛からないケースが増える可能性があります。

また、飲み込み対策では号数だけでなく、針の軸の長さ、形状、エサの長さ、仕掛けを止めている時間、アタリ後の対応なども重要です。9号から10号へ上げる方法は試す価値がありますが、単純に11号まで大きくする前に、長軸タイプのキス針やエサの付け方も含めて調整すると効率的です。

9号から10号・11号へ大きくすると飲み込みにくくなる?

一般論として、針が大きくなるほどキスが針全体を口の奥まで吸い込みにくくなるため、深掛かりを減らせる可能性はあります。

特に20cm前後以上の良型キスが多く、9号でも毎回かなり深く飲み込まれるような状況なら、10号へ上げることで口周辺に掛かる割合が変わることがあります。

ただし針の号数はメーカーや針型によって実寸が異なります。同じ10号でも、細軸でコンパクトなキス針と、軸が長くフトコロが大きい針では吸い込みやすさが違います。そのため「9号から10号へ上げる」という数字だけでなく、針の形状まで見る必要があります。

10号なら試しやすいが11号は魚のサイズ次第

現在9号を問題なく食っているのであれば、最初に試すなら10号が現実的です。1号だけサイズを上げれば、吸い込み性能を大きく落とさずに深掛かりが減るか確認できます。

一方、11号になると一般的なキス針としてはかなり大きめになる場合があります。シロギスは口が小さい魚なので、小型から中型が中心の場所では針そのものを吸い込みにくくなる可能性があります。

したがって、9号で飲まれる→まず10号→それでも飲まれ、なおかつ良型中心なら11号を試すという順番が無難です。いきなり2号上げるより、1号ずつ変えた方が釣果への影響を判断しやすくなります。

針を大きくすると本当に釣れなくなる?

針を大きくしただけで急に全く釣れなくなるとは限りません。大型のキスが多く活性も高い日なら、10号でも問題なく釣れるケースがあります。

がまかつの「投専用キス」も6号から10号まで展開されており、10号自体がキス釣りでは成立するサイズです。メーカー説明でもキスがエサを吸い込んだ際に掛かる設計とされ、長い軸が針外しにも役立つとされています。[参照:がまかつ 投専用キス]

ただし小型のキスが多い状況では話が変わります。口に対して針が大きすぎれば、エサだけをついばんで針まで吸い込めず、「アタリはあるのに乗らない」という状態になりやすくなります。

キスの大きさと針サイズの関係

シロギスは体に対して口が大きい魚ではありません。針が大きくなるほど、魚体サイズによっては吸い込みにくくなります。

一般的なキス釣りでは5~8号程度の針もよく使われ、良型狙いでは9号や10号が選択肢になります。大型狙いであれば大きめの針を使いやすい一方、ピンギスが混ざる釣り場では小さい針の方が掛かりやすくなります。

実際、シロギスの口の構造について解説した資料でも、一般的なキス針として5~8号程度が標準的で、大型狙いでも10号を超えるサイズは少ないとされています。[参照:シロギスの口と針サイズの解説]

飲み込み対策なら「号数」より長軸の針が有効なこともある

深掛かりした針を外すことが目的なら、単純に針を大きくするよりも、軸の長いタイプへ変更する方が使いやすいことがあります。

針の軸が長ければ、キスがある程度深く吸い込んでも軸の一部をつまみやすくなるため、針外しが楽になります。

例えばがまかつの「ショットキス」は、メーカー自身が「長軸設計でキスに飲まれた鈎を外しやすい形状」と説明しています。6~9号の展開なので、現在9号を使っている場合でも針サイズを大きくせず、形状を変えるという選択肢があります。[参照:がまかつ ショットキス]

「大きい針」と「長い針」は別に考える

ここは意外と重要です。針を外しやすくしたいからといって、フトコロまで大きな針にする必要はありません。

例えば9号の長軸針なら、キスの口へ入る部分のサイズは今までと大きく変わらず、それでも針軸をつかみやすくできます。

逆に11号へ上げれば針全体が大きくなり、深掛かりしにくくなる可能性がある一方、吸い込み性能まで落ちる可能性があります。「飲み込みを減らしたい」のか「飲まれても外しやすくしたい」のかで対策を分けると選びやすくなります。

針を飲まれる原因はキスの活性が高いこともある

高活性のキスはエサを勢いよく吸い込むため、適正サイズの針でも深く掛かることがあります。

特に仕掛けを止めた状態でエサを長時間食わせたり、アタリが出てからしばらく待ったりすると、キスがエサごと針を奥まで吸い込みやすくなります。

この場合は針の号数だけを変えても完全には改善しません。釣り方そのものを少し変えた方が効果的な場合があります。

仕掛けを止めすぎると飲み込みやすい

投げ釣りで仕掛けをサビき、アタリが出た後にそのまま長時間止めていると、キスがエサを飲み込む時間を与えることになります。

口掛かりを増やしたい場合は、アタリが出た後も適度なテンションを保ち、必要以上に食わせ続けないことがポイントです。

ただし早合わせしすぎると掛からないこともあります。針の種類や仕掛けによって最適なタイミングが変わるため、飲み込まれる頻度を見ながら調整します。

置き竿は引き釣りより飲み込まれやすいことがある

置き竿でキスを狙っている場合、アタリが出てから竿を取るまで時間がかかるため、深掛かりが増えやすくなります。

一方、仕掛けをゆっくり引いている場合は、針と魚の間に常にある程度のテンションがかかるため、口周辺へ掛かることがあります。

もし置き竿中心で9号でも頻繁に飲み込まれるなら、10号への変更と合わせて、アタリを確認したら早めに回収する方法も試す価値があります。

エサを長く付けすぎていないか確認する

キス釣りでは、ジャリメやイソメなどのエサを長く垂らしすぎると、魚がエサの端だけを食ったり、逆に時間をかけて吸い込んだりすることがあります。

口掛かりを狙うなら、エサを必要以上に長くしないことも重要です。活性が高いときにはタラシを短めにして、針とエサを一緒に吸わせる方が掛かりが早くなることがあります。

シロギスの口とエサの関係を解説した資料でも、タラシは1~2cm程度を基準として短くする方法が紹介されています。[参照:シロギスの口の構造とエサの付け方]

針型によって「掛かる場所」も変わる

同じ9号でも、競技キス系、早掛け系、流線系など針型によって軸の長さ、針先の向き、フトコロの形状が異なります。

例えば吸い込みを重視した細軸・軽量な針は食い込みが良い反面、魚の口の奥まで入りやすくなることがあります。一方、長軸タイプは口から針軸が出やすく、外す作業をしやすい傾向があります。

がまかつの船キス仕掛けにも「吸い込みよく掛りの早い」早がけタイプが採用されており、メーカーが針形状によって吸い込み・掛かり方の特性を変えていることが分かります。[参照:がまかつ 船釣キス2本仕掛 ショートSP]

10号へ上げたときに確認したいこと

9号から10号へ変更したら、単純な釣果だけではなく「アタリ数」と「掛かった数」を分けて観察すると判断しやすくなります。

例えば9号では20回アタリがあって15匹釣れ、10号では20回アタリがあって14匹釣れた程度なら、釣果への影響はほとんどないと考えられます。そのうえで深掛かりが減ったなら10号を使うメリットがあります。

反対に10号でアタリは多いのに掛からなくなった場合は、その日のキスには大きすぎる可能性があります。そのときは9号へ戻すか、9号の長軸タイプを試す方がよいでしょう。

11号を使うなら良型狙いで試したい

11号は針の種類によってはかなり存在感が大きくなるため、平均サイズが小さい釣り場では不利になる可能性があります。

一方で20cmを超える良型が主体で、エサへの反応も強い状況なら試す余地があります。大きなエサを使って大型だけを狙う場合にも、大きめの針が選択肢になります。

つまり11号は「飲み込まれないためだけ」に選ぶより、良型狙いという目的と組み合わせた方が合理的です。

小型キスを逃したいなら大きめの針も選択肢

釣れてくるキスが小さく、リリースする魚ばかりなのに深掛かりして困っている場合には、あえて針を大きくする考え方もあります。

小型魚が吸い込みにくい針へ変更すれば、小さいキスの針掛かりをある程度減らし、良型を選んで狙える可能性があります。

この場合は釣れる数そのものは減る可能性がありますが、「小型をできるだけ掛けずに良型だけ釣りたい」という目的には合っています。

キープ前提なら針外しを用意すると効率が上がる

食用としてキープするキスであれば、多少深掛かりしても針外しを使って効率よく外す方法があります。

細長いキスの口へ対応できる小型の針外しを用意しておくと、指だけで外すより作業がしやすくなります。

特に多点仕掛けで数釣りをする場合、針サイズを無理に大きくして掛かりを悪くするより、針外しを用意して手返しを改善した方が釣果を維持しやすいケースもあります。

リリースする魚が深く飲んだ場合は無理に引き抜かない

小型キスなどをリリースする場合、喉の奥へ完全に飲み込まれた針を無理に引き抜くと魚へのダメージが大きくなります。

針外しで安全に外せないほど深い場合は、状況によってはハリスを切る方が魚への損傷を抑えられることがあります。

そのためリリース前提なら、「釣った後にどう外すか」だけでなく、最初から深掛かりしにくい釣り方や仕掛けを選ぶことも重要です。

9号・10号・11号の使い分けの目安

針サイズ 向いている状況 メリット 注意点
9号 中型~良型、食いを維持したい 吸い込みと掛かりのバランスが取りやすい 高活性時には飲まれることがある
10号 良型中心、9号で深掛かりが多い 深掛かり軽減を期待できる 小型では掛かりが落ちる場合がある
11号 大型狙い、小型を避けたい 小型が吸い込みにくい 一般的なサイズのキスには大きすぎる可能性
9号長軸 釣果を落とさず外しやすくしたい 吸い込みサイズを保ちながら軸をつかみやすい 針型によって掛かり方が変わる

飲み込みだけが問題なら、個人的な優先順位としては9号長軸→10号→必要なら11号という順番で試すと変化を把握しやすくなります。

針サイズ以外で深掛かりを減らすチェックリスト

  • エサのタラシを必要以上に長くしない
  • アタリ後に長時間放置しない
  • 置き竿ならこまめに確認する
  • 引き釣りでは適度なテンションを維持する
  • 長軸タイプのキス針を試す
  • 良型中心なら9号から10号へ上げる
  • 小型を避けたい場合のみ11号も検討する
  • 針外しを携帯する

これらを一つずつ変更していけば、「何を変えたことで飲み込みが減ったのか」が分かります。

針を2号大きくし、エサも短くし、釣り方まで同時に変えると原因が分からなくなるため、まず一つずつ試すのがおすすめです。

実際には10号を1本混ぜて比較するのが分かりやすい

多点仕掛けで釣っている場合には、すべての針を一気に交換せず、9号と10号を混ぜて比較する方法があります。

同じポイント、同じ時間、同じエサで使えば、「10号でも普通に釣れるのか」「どちらが深く掛かるのか」を実釣で比較できます。

例えば上側を9号、下側を10号にして数投し、その後位置を入れ替えれば、仕掛け上の位置による差もある程度確認できます。自分が通う釣り場のキスに合わせるという意味では、この方法が最も実用的です。

まとめ|まず10号か9号の長軸タイプを試すのがおすすめ

キス釣りで9号針でも頻繁に飲み込まれる場合、10号へサイズアップすることで深掛かりが減る可能性はあります。良型のキスが中心で活性が高ければ、10号にしても釣果が大きく落ちないケースは十分考えられます。

一方、11号まで上げると小型・中型のキスには吸い込みにくくなる可能性があります。そのため「飲み込まれるから大きくする」という目的だけなら、いきなり11号にするより10号から試す方がよいでしょう。

また、外しやすさが一番の目的なら針サイズを大きくする以外に9号のまま長軸タイプへ変更する方法があります。がまかつでもキスに飲まれた針を外しやすくするための長軸設計の商品が用意されており、号数を維持しながら作業性を改善できます。[参照:がまかつ ショットキス]

さらに深掛かりは、針サイズだけでなくエサの長さやアタリ後に待つ時間でも変わります。エサのタラシを短くし、仕掛けを長時間放置せず、適度なテンションを保つことも有効です。

実際に試すなら、「9号の長軸タイプ」「現在の9号」「同じ針型の10号」を同じ日に比較するのがおすすめです。10号でもアタリ数と針掛かり率がほとんど変わらず、深掛かりだけ減るのであれば、その釣り場では10号が非常に相性の良い選択と判断できます。

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