ショアジギングや青物狙いでは、潮流や風の変化に合わせてPE号数やルアー重量を変えるため、複数のリールを持ち込む人は少なくありません。その際によく話題になるのが、PEライン用のシリコンスプレーを予備リールにも毎回使うべきかどうかという点です。
PEライン用コーティング剤やシリコンスプレーは、飛距離向上やガイド摩擦軽減、ライン保護を目的として使用されますが、使い方を間違えると逆効果になるケースもあります。この記事では、ショアジギングで予備リールを持参する場合のシリコンスプレーの考え方や、実際の使い分けについて詳しく解説します。
PEラインにシリコンスプレーを使う目的とは
PEライン用スプレーは、ライン表面をコーティングして摩擦抵抗を減らすために使われます。特にショアジギングではキャスト回数が多く、ラインへのダメージが蓄積しやすいため、使用しているアングラーも多いです。
主なメリットとしては次のような点があります。
- 飛距離が安定しやすい
- ガイド抜けが滑らかになる
- ライン表面の毛羽立ち軽減
- 塩分や水分付着の抑制
- ライントラブル軽減
特に向かい風や潮流が速い状況では、ラインテンション変化によるトラブルが増えやすく、ライン状態の維持が重要になります。
予備リールにも毎回スプレーする必要はあるのか
結論から言えば、使用する可能性が高いリールだけ事前に施工する人が多いというのが実際のところです。
例えば、メインで使う4000番と、潮流が速い時用の6000番リールを準備していても、その日に潮が緩ければ予備リールを使わず終わることもあります。そのため、未使用の予備リールまで毎回スプレーする必要はないと考えるアングラーも多いです。
一方で、次のようなケースでは事前施工するメリットがあります。
| 状況 | スプレー推奨度 |
|---|---|
| 高切れが多い荒天時 | 高い |
| フルキャスト中心 | 高い |
| 短時間釣行 | 中程度 |
| 予備使用率が低い | 低め |
つまり、「必須」ではなく、その日の状況や使用頻度次第で調整するのが現実的です。
実際によくある使い分け例
ショアジギング経験者の中には、釣行前日にメインリールのみ施工し、予備は必要になった時だけ現場で軽く吹くというスタイルを取る人もいます。
例えば、朝マズメで潮が想定以上に速く、急遽ヘビーウェイトジグ用タックルへ変更する場合、そのタイミングでスプレーする方法です。
また、次のような使い分けをしているケースもあります。
- メインリール:毎回施工
- 予備リール:潮・風次第で施工
- 新品PE:初回のみ重点施工
- 劣化PE:使用後メンテ中心
PEラインはコーティング直後より、少し馴染んだ状態のほうが扱いやすいと感じる人もいるため、前日夜に施工する派も多いです。
シリコンスプレーのかけすぎには注意
PEライン用スプレーは便利ですが、過剰使用すると逆効果になる場合があります。
特に多いのが、スプールに大量噴射してしまい、ライン同士が滑りすぎてバックラッシュ気味になるケースです。ショアジギングではフルキャストが多いため、トラブル時のダメージも大きくなります。
さらに、一般的な工業用シリコンスプレーを代用する人もいますが、製品によってはラインやゴム部品に悪影響を与える可能性があります。
そのため、使用する場合は釣り用ラインコーティング剤を選び、次のような使い方が安全です。
- ライン全体へ軽く吹く
- 一箇所へ集中噴射しない
- 施工後に数分乾燥させる
- 余分な液剤は軽く拭き取る
特にPE0.8号〜1.5号付近の細号数では影響が出やすいため注意が必要です。
潮が速い日のショアジギングで重要なのはライン管理
潮流が速い状況では、シリコンスプレー以上にラインメンテナンス全体が重要になります。
例えば、次のような状態は飛距離低下や高切れリスクにつながります。
- ラインの毛羽立ち
- 塩噛み
- 結束部の傷み
- ガイド汚れ
実際には、スプレー施工よりも釣行後の真水洗浄や乾燥管理のほうが寿命へ大きく影響することもあります。
特に磯場やサーフでは塩分付着が強いため、帰宅後の簡易メンテだけでもライン状態はかなり変わります。
まとめ
ショアジギングで予備リールを複数持ち込む場合、PEラインへのシリコンスプレーは「全リールへ毎回必須」というわけではありません。
多くのアングラーは、メインリールを中心に施工し、予備リールは使用状況に応じて対応しています。特に潮流や風が強い日、フルキャスト主体の日は効果を感じやすい一方で、過剰使用はトラブル原因にもなります。
大切なのは、スプレーだけに頼るのではなく、ライン状態や釣行後メンテナンスまで含めて管理することです。自分の釣行スタイルに合った使い方を見つけることで、ショアジギングの快適性とトラブル軽減につながります。


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