船舶の機関部で使用される油水分離器(Oily Water Separator)は、ビルジ水から油分を分離し、規定値以下の水だけを船外へ排出するための重要な装置です。その中でも油面検出器や電磁弁の設定は、正常な排出制御を行うために欠かせません。
この記事では、大晃機械工業製などの油水分離器で使用される油面検出器の役割、ランプ表示による判断方法、感度調整時に注意すべきポイントについて解説します。
油水分離器における油面検出器の役割
油水分離器の油面検出器は、分離された油分の状態を検知し、処理水を船外へ排出するか、油水混合物を再循環または貯留側へ戻すかを判断するための装置です。
一般的には、排出水中の油分濃度が基準値を超える可能性がある場合、油面検出器からの信号によって電磁弁が切り替わり、船外排出を停止してタンク側へ戻す制御が行われます。
つまり、油面検出器は単純な水位計ではなく、油分の存在を検知して排出経路を制御する安全装置として機能しています。
油面検出器のランプ表示と電磁弁の動作について
機種によって表示方法や制御方式には違いがありますが、一般的な考え方としては、油分を検知した状態では警報ランプが点灯し、船外排出を避ける方向へ制御されます。
反対に、油分を検知していない正常な状態ではランプが消灯し、処理水を船外へ排出する動作になります。
ただし、ランプの点灯・消灯と電磁弁の動作関係は機種ごとの設定や配線によって異なる場合があります。そのため、実際の確認では必ず装置の取扱説明書や船内の設定記録を確認することが重要です。
感度調整ダイヤルの基本的な考え方
油面検出器には、検出感度を調整するための目盛りやダイヤルが備えられている場合があります。この調整は、油分をどの程度で検知するかという検出レベルを変更するものです。
例えば10段階の調整目盛りがある場合、数字を大きくすると検出条件が変化し、機種によっては感度が高くなったり低くなったりします。そのため、数字の大小だけで一概に判断することはできません。
重要なのは、現在の設定でどのタイミングで警報や切替動作が発生するかを確認し、メーカー指定の基準値に合わせることです。
10目盛中7で赤ランプが点灯する場合の調整方法
10目盛のうち7で赤ランプが点灯する場合、それが適正かどうかは装置の仕様によって決まります。単純に5や6へ変更すればよいというものではありません。
調整を行う場合は、まず現在の設定値を記録し、少しずつ変更しながら検出状態を確認する方法が基本です。一度に大きく変更すると、必要な油分検出ができなくなる可能性があります。
例えば、現在7で油分検知している場合、メーカー指定値があるならそこへ合わせます。指定値が不明な場合は、経験だけで設定するのではなく、機器メーカーや船舶管理会社へ確認することが安全です。
油水分離器の設定変更で注意すべきポイント
油水分離器は、海洋汚染防止条約(MARPOL条約)などの規則にも関係する重要な設備です。設定を誤ると、基準を超えた油分を含む水を船外へ排出してしまう可能性があります。
また、感度を過度に下げると油分を検出できなくなり、逆に過度に上げると正常な排出でも停止するなど、運転に支障が出る場合があります。
そのため、感度調整は単に作動させるだけではなく、検査基準やメーカー指定条件を満たす範囲で行う必要があります。
大晃機械工業製油水分離器を扱う際の確認事項
大晃機械工業を含む各メーカーの油水分離器では、型式ごとに油面検出器の構造や調整方法が異なります。
同じメーカーの製品でも、搭載船や製造時期によって制御盤や検出器仕様が異なる場合があるため、型式番号を確認して対応する資料を見ることが大切です。
設定変更を行う際には、現在正常運転している値を記録してから調整し、異常が出た場合に元へ戻せるようにしておくと安全です。
まとめ
油水分離器の油面検出器は、油分を検知して電磁弁を制御し、船外排出の可否を判断する重要な役割を持っています。
一般的には赤ランプ点灯時は油分検知状態、消灯時は通常排出状態となりますが、具体的な動作は機種ごとに確認が必要です。
感度調整についても、10目盛中7で反応するからといって単純に変更するのではなく、メーカー指定値や船内基準を確認しながら慎重に調整することが重要です。

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