4.5メートルクラスの和船にスズキDF20A(20馬力)を搭載している場合、期待していた速度が出ないと感じることがあります。特にプロペラピッチを変更しても速度が大きく変わらない場合は、エンジン出力だけではなく、船体との相性や取り付け状態、回転数などを確認することが重要です。
4.5m和船とスズキDF20Aの最高速度の目安
スズキDF20Aは20馬力クラスの船外機として、小型ボートや漁船タイプの和船でよく使われています。ただし、最高速度はエンジンの馬力だけで決まるものではありません。
船体の重量、幅、船底形状、積載量、乗船人数、燃料量、海況などによって速度は大きく変化します。4.5mの和船はプレーニング艇のように軽快に滑走するタイプではなく、安定性や積載能力を重視した船体が多いため、20馬力では10〜15ノット程度になるケースもあります。
そのため、4.5m和船+DF20Aで10〜11ノットという数値は、必ずしも異常な速度というわけではありません。ただし、エンジンが本来の回転数まで回っているかは確認する必要があります。
最高速が伸びない原因はプロペラだけではない
今回のように9ピッチで9ノット、10ピッチで8ノット、8ピッチで11ノットという結果を見ると、プロペラ変更による速度差は出ています。しかし、単純にピッチを下げれば必ず最高速が伸びるわけではありません。
プロペラピッチは車でいうギア比のようなもので、高いピッチは高速向き、低いピッチは加速や重い荷物向きになります。ピッチを下げすぎるとエンジン回転数は上がりますが、船が効率よく進まなくなる場合があります。
例えば、8ピッチで11ノット出ている場合でも、エンジンが過回転している可能性があります。一方で10ピッチで8ノットしか出ない場合は、船体重量に対してプロペラが重すぎてエンジンが回し切れていない可能性があります。
まず確認したいエンジン回転数と取り付け状態
最高速度を判断する時に最も重要なのは、スロットル全開時のエンジン回転数です。DF20Aの場合、メーカー指定の最大回転域内でエンジンが回っているかを確認する必要があります。
回転数が低い場合は、プロペラが重すぎる、船底に抵抗がある、エンジン取り付け位置が悪いなどの原因が考えられます。
逆に回転数が高すぎる場合は、プロペラピッチが低すぎる可能性があります。8ピッチで速度が出ても、エンジン保護や燃費の面では適正ではない場合があります。
チルト角度や船外機の高さでも速度は変わる
チルトピンが一番手前ということですが、船外機の取り付け角度によって船の走り方は変化します。トリム角が合っていないと、船首が上がりすぎたり、逆に水の抵抗が増えて速度が落ちることがあります。
また、船外機の取り付け高さも重要です。エンジン位置が低すぎるとギヤケースやペラ周辺の水の抵抗が増え、最高速が伸びにくくなります。
例えば同じエンジンとプロペラでも、取り付け高さやトリム調整だけで1〜2ノット程度変化することもあります。
船底状態や重量も速度低下の大きな原因
和船の場合、船底の状態は速度に大きく影響します。船底にフジツボや海藻が付着している場合、抵抗が増えて速度が大幅に低下することがあります。
また、釣り道具、バッテリー、燃料タンク、アンカーなどを常に積んでいる場合も速度は落ちます。特に小型船では数十kgの重量差でも走りが変わります。
同じ4.5m和船でも空荷状態と釣り装備満載では、最高速度が数ノット変わることも珍しくありません。
DF20Aで速度を伸ばすための確認手順
現在の状態から改善を考える場合は、以下の順番で確認すると原因を特定しやすくなります。
- スロットル全開時のエンジン回転数を確認する
- 船底に汚れや損傷がないか確認する
- 船外機の取り付け高さを確認する
- チルト角度を調整して走りを比較する
- 適正ピッチのプロペラを選ぶ
単純にプロペラを交換するよりも、まず現在のDF20Aが適正な条件で力を発揮できているかを見ることが大切です。
まとめ:4.5m和船で10〜11ノットは異常とは限らない
4.5mクラスの和船にスズキDF20Aを搭載した場合、10〜11ノットという速度は船体条件によっては十分あり得る数値です。
ただし、最高速を伸ばしたい場合はプロペラピッチだけではなく、エンジン回転数、取り付け高さ、トリム角度、船底状態などを総合的に確認する必要があります。
現在8ピッチで11ノット出ているのであれば、次に確認すべきなのは速度そのものよりも、その時にDF20Aが適正回転数まで回っているかです。回転数が分かれば、現在のプロペラが合っているか、さらに改善できる余地があるか判断しやすくなります。


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