御殿場線沿線を自転車で走ると勾配はきつい?松田・山北・御殿場・沼津方面の坂と注意点

自転車、サイクリング

JR御殿場線の沿線は、神奈川県の国府津・松田方面から静岡県の御殿場を経て沼津方面へ抜けるルートです。自転車で走る場合に気になるのが坂のきつさですが、御殿場駅付近が沿線の高い地点にあるため、どちら側から向かっても御殿場へ近づくほど登りが増えると考えるとイメージしやすくなります。

ただし、自転車は線路そのものを走るわけではないため、鉄道の勾配と道路の勾配は一致しません。また、御殿場線沿線には国道246号をはじめ交通量の多い道路もあります。単純な坂の数字だけではなく、走行ルート、交通量、路肩、気温なども含めて計画することが大切です。

御殿場線沿線はどのくらい高低差がある?

御殿場線は国府津から松田、山北、駿河小山、御殿場、裾野などを経由して沼津へ向かいます。静岡県立大学による御殿場線の解説でも、松田から先はカーブと急勾配が続き、御殿場駅付近がほぼ最高点になることが紹介されています。[参照]

駅の標高を見ると、松田駅付近は約60m、山北駅付近は約107m、谷峨駅付近は約164m、駿河小山駅付近は約264m、足柄駅付近は約330m、御殿場駅付近は約455mです。つまり松田から御殿場までは、単純な標高差だけでも約395m上がることになります。

一方、御殿場から沼津方向へ進めば基本的には標高を下げていきます。静岡県の観光情報でも御殿場駅は標高455m、沼津駅は標高7mと紹介されており、沼津側から御殿場へ向かう場合は長い登りになります。[参照]

松田・山北側から御殿場へ向かう場合

神奈川県側から御殿場を目指す場合、松田付近から山北、谷峨、駿河小山、足柄を経て徐々に標高を上げていく形になります。短い激坂を一発で登るというより、アップダウンを含みながら長時間かけて高度を稼ぐルートとして考えたほうがよいでしょう。

例えば駅の標高を目安にすると、山北約107mから谷峨約164m、駿河小山約264m、足柄約330m、御殿場約455mと段階的に高くなります。そのためロードバイクに乗り慣れている人なら極端な山岳コースとは感じない場合がありますが、普段ほとんど坂を走らない人やクロスバイク・シティサイクルでは後半に疲労が蓄積しやすくなります。

国道246号の山北バイパス谷峨地区について、国土交通省が公開している道路計画諸元では縦断勾配が6%以下とされています。これは沿線道路すべてが6%という意味ではありませんが、このエリアが完全な平坦路ではないことを理解する参考になります。[参照]

沼津・裾野側から御殿場へ向かう場合も長い登りになる

沼津側から御殿場を目指す場合も油断できません。御殿場線そのものは御殿場から沼津方向へ下っており、特に南御殿場から裾野方面には鉄道で25‰の勾配が続く区間があります。道路は線路と完全に同じルートではありませんが、地域全体の地形を理解する材料になります。

沼津駅付近の標高約7mに対して御殿場駅は約455mなので、沼津側から走れば最終的には約450m近い標高差を上がることになります。距離があるため平均すると極端な勾配にはなりませんが、長時間じわじわ登るタイプのルートは脚を消耗します。

逆に御殿場から沼津へ向かう場合は下り基調になります。ただし、下りだから簡単とは限りません。速度が上がりやすく、交差点や路面状況への対応時間が短くなるため、ブレーキ操作と車間距離には登り以上に注意が必要です。

勾配以上に注意したいのが国道246号などの交通環境

御殿場線沿線を自転車で走る場合、坂以上に重要なのが道路選びです。御殿場線は松田から御殿場方面にかけて国道246号や東名高速道路と並行する区間がありますが、国道だから必ず自転車にとって走りやすいとは限りません。

交通量が多い区間、大型車が多い区間、路肩が狭い区間などでは、勾配が3~5%程度でも精神的・体力的な負担が大きくなります。特に登りでは自転車の速度が落ちるため、自動車との速度差も大きくなります。

そのため御殿場線沿線を走る場合は、単純にナビアプリが示した最短経路を採用するのではなく、自転車通行の可否、交通量、路肩の広さ、トンネル、迂回できる県道・市道まで事前に確認することをおすすめします。道路規制や工事は変わるため、出発直前にも最新情報を確認してください。

8月下旬の御殿場線沿線サイクリングで注意したいこと

8月下旬に走る場合、坂そのものと同じくらい重要なのが暑さです。平地では問題なく走れていても、長い登りでは速度が落ちて走行風が弱くなり、体温が上がりやすくなります。

特に松田・山北側から御殿場方面へ登る場合、序盤で飛ばしすぎないことが重要です。例えば普段平地で25~30km/h程度で走れる人でも、登りでは速度を気にせず、軽いギアで一定のペースを保つほうが後半まで脚を残せます。

水分だけでなく塩分やエネルギー補給も準備し、ボトルは余裕を持って携行すると安心です。真夏の日中を避けて早い時間に走り始めることも有効ですが、当日の気温、雷雨、道路状況などを確認し、危険な条件なら予定変更する判断も必要です。

初心者ならどのくらいの装備があると安心?

御殿場線沿線を御殿場まで走るのであれば、変速できるスポーツ自転車が有利です。ロードバイクなら軽めのギアを選択できる構成、クロスバイクならワイドなギア比を持つモデルなら、長い登りにも対応しやすくなります。

重要なのは重いギアを無理に踏み続けないことです。登りで脚がいっぱいになってしまうと、その後の安全な走行にも影響します。ギアを軽くして回転数を維持し、必要なら途中で休憩するほうが結果的に楽に走れます。

また、パンク修理用品、携帯ポンプ、予備チューブ、ライト、モバイルバッテリー、水分、補給食は用意しておきたいところです。御殿場線が近くを走っている区間では、体調不良や機材トラブル時に駅から輪行して撤退できるよう、輪行袋を持っていく方法もあります。

まとめ:御殿場線沿線は御殿場へ向かうほど登りが増える

御殿場線沿線を自転車で走る場合、地形のポイントは標高約455mの御殿場付近が高く、松田側からでも沼津側からでも御殿場へ向かえば長い登りになることです。松田付近からなら御殿場まで約395m、沼津付近からなら約450mの標高差があります。

一方で、沿線全体が激坂というわけではありません。適切なギアを使ってペースを抑えれば、スポーツ自転車で十分楽しめる範囲です。ただし実際の道路にはアップダウンがあり、交通量や路肩なども難易度を左右します。

特に8月下旬は暑さによって体感難易度が大きく上がります。ルートを事前に確認し、十分な水分と補給食を準備したうえで、登りでは余力を残して走るのがポイントです。御殿場線沿線という立地を生かし、無理になった場合に鉄道で撤退できる計画まで用意しておけば、より安全にサイクリングを楽しめます。

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