DALBELLO(ダルベロ)のCABRIOシリーズを見ていると、「CABRIO MV FREEのフレックス130があったはずなのに見つからない」と感じることがあります。これは記憶違いというより、CABRIO MV、CABRIO MV FREE、CABRIO LV FREEという名前が非常に似ていることが混乱しやすい原因です。
2026年8月時点でDALBELLO公式の現行ラインナップを確認すると、CABRIO MV FREEの上位モデルは120で、MV FREE 130は確認できません。一方で、ウォークモードを持たない通常のCABRIO MVには「CABRIO MV 130 3DWRAP」があり、FREE系で130を選ぶ場合はローボリュームの「CABRIO LV FREE」系が該当します。[参照:DALBELLO公式 CABRIO Collection]
つまり「MVの130」という記憶自体は間違っていません。ただし、それがCABRIO MV 130なのか、CABRIO LV FREE 130なのかを切り分ける必要があります。ここでは現行ラインナップと過去モデルを整理しながら、なぜ「MV FREE 130があったような気がする」のかを解説します。
- 結論|現行のCABRIO MV FREEには130が見当たらない
- ただし「CABRIO MV 130」は実際に存在する
- CABRIO MV 130とCABRIO MV FREE 120は何が違う?
- FREEシリーズで130が欲しいならLV FREEがある
- 2026-2027では「CABRIO LV FREE PRO」が130クラス
- なぜMV FREEは120止まりなのか
- 「以前MV FREE 130を見た気がする」理由
- 過去のCABRIO FREE 130はLVだった
- MVとLVは単純に幅が2mm違うだけではない
- 130が必要かどうかも一度考えたい
- CABRIO MV 130が向いている人
- CABRIO MV FREE 120が向いている人
- LV FREE 130が向いている人
- 現行ラインナップを簡単に整理
- 購入前は年度と地域を必ず確認したい
- 名前だけでなくウォーク機構の有無を見ると判別しやすい
- まとめ|MVの130はあるが「MV FREE 130」は現在のラインナップにはない
結論|現行のCABRIO MV FREEには130が見当たらない
DALBELLO公式の現行CABRIOコレクションでは、CABRIO MV FREEについて「120 flex」「101mm last」と説明されています。米国公式の商品ページでも2027モデルとして掲載されているのは「CABRIO MV FREE 120 IF」です。[参照:DALBELLO公式 CABRIO MV FREE 120 IF]
日本の2025-2026公式カタログでも、CABRIO MV FREEは120 IF、100 IF、95 W IFという構成で、130は掲載されていません。MV FREE 120はラスト101mm、フレックス120、24.5~30.5cm、片足重量1980gという仕様です。[参照:DALBELLO 2025-2026日本カタログ]
したがって、少なくとも近年の日本ラインナップおよび2027年の公式ラインナップを見る限り、「CABRIO MV FREE 130」というモデルは通常ラインとして存在していないと考えるのが妥当です。
ただし「CABRIO MV 130」は実際に存在する
混乱しやすい最大のポイントがこれです。FREEが付かない通常の「CABRIO MV」には、現行モデルとしてCABRIO MV 130 3DWRAPがあります。
DALBELLO公式の2027年Freerideラインナップにも、CABRIO MV 130 3DWrap、MV 120 3DWrap、MV 120、MV 100、MV 90などが掲載されています。[参照:DALBELLO公式 Freeride Boots]
日本の2025-2026カタログでもCABRIO MV 130 3DWRAPが掲載されており、フレックス130、ラスト101mm、サイズ24.5~30.5cm、片足重量1980g、3DENSITYWRAP NOWライナーという仕様です。[参照:DALBELLO日本カタログ]
CABRIO MV 130とCABRIO MV FREE 120は何が違う?
名前は似ていますが、使用目的が違います。CABRIO MV 130は主にゲレンデやフリーライドでの滑走性能を重視したアルペン系ブーツです。
一方、CABRIO MV FREE 120は「Freetour」、つまり滑走だけでなくハイクアップも考えたモデルです。ウォーク機構を備え、可動域を確保した設計になっています。
| モデル | CABRIO MV 130 | CABRIO MV FREE 120 |
|---|---|---|
| フレックス | 130 | 120 |
| ラスト | 101mm | 101mm |
| カテゴリー | Freeride / All Mountain | Freetour |
| ウォークモード | 基本的になし | あり |
| 登行 | 主目的ではない | 対応 |
| 狙い | 滑走性能・剛性重視 | 登行と滑走の両立 |
そのため「101mm程度のゆとりが欲しい」「フレックス130が欲しい」「ウォークモードは不要」であればCABRIO MV 130が素直な選択肢になります。
FREEシリーズで130が欲しいならLV FREEがある
ウォークモード付きでフレックス130を求める場合、DALBELLOではCABRIO LV FREE系が上位モデルになります。
DALBELLO公式のCABRIO Collectionでも、LV FREEについて130クラスのモデルが用意され、下り性能を強く意識したモデルとして説明されています。[参照:DALBELLO公式]
2025-2026海外カタログではCABRIO LV FREE 130 3DWRAPとCABRIO LV FREE 130 LITE IFが掲載され、ラストは99mmです。つまりFREE+130は存在するものの、MVではなくLVという構成です。
2026-2027では「CABRIO LV FREE PRO」が130クラス
2026-2027シーズンの日本向け情報では、FREE系の上位モデルとして「CABRIO LV FREE PRO」が紹介されています。フレックス130、ラスト99mm、重量1785g(26.5cm)という仕様です。[参照:DALBELLO 2026-2027モデル紹介]
このモデルはロングハイクも想定したフリーツーリングモデルで、大きく開く3ピースシェル、ハイクライナー、着脱可能なタングなどを備えています。
したがって2026-2027シーズンでも、DALBELLOは「101mmのMV FREEを130化する」というより、130クラスの高性能フリーツアーは99mmのLV FREE系へ配置する商品構成になっていると見ることができます。
なぜMV FREEは120止まりなのか
メーカーが明確に「この理由で130を作っていない」と説明しているわけではないため断定はできませんが、ラインナップを見ると役割分担は比較的明確です。
MV FREEは101mmラストによる余裕のあるフィットと、登行性能・滑走性能のバランスを重視しています。公式も「extra space without compromising performance」と説明しており、最大限タイトで競技的なフィットを狙うシリーズではありません。[参照:DALBELLO公式]
一方、より剛性とダイレクト感を求めるユーザーには99mmのLV FREE 130系があります。そのためメーカーとしては、MV FREE 120とLV FREE 130を棲み分けていると考えると理解しやすいでしょう。
「以前MV FREE 130を見た気がする」理由
考えられるのは、CABRIO MV 130とCABRIO LV FREE 130の情報が頭の中で組み合わさっているケースです。
現在のCABRIOシリーズだけでも、「CABRIO MV 130」「CABRIO LV 130」「CABRIO LV FREE 130」「CABRIO MV FREE 120」と似た名称が並びます。さらに販売店によって「CABRIO FREE」「CABRIO MV FREE」など表記の仕方が微妙に異なることがあります。
特に検索結果では商品名が途中までしか表示されないこともあるため、「CABRIO」「MV」「FREE」「130」という単語を別モデルで見て、MV FREE 130だったと記憶していても不思議ではありません。
過去のCABRIO FREE 130はLVだった
過去モデルを確認しても、130のFREEモデルとして見つかるのは主にLVです。
例えば2023-2024年の日本カタログには「CABRIO LV FREE 130 LITE」と「CABRIO LV FREE 130 3DWRAP」が掲載されています。どちらもラスト99mmで、前者は1790g、後者は1900gでした。[参照:DALBELLO 2023-2024日本カタログ]
2024-2025モデルについてもCABRIO LV FREE 130 LITEなどが流通しています。したがって「FREE 130を以前見た」という記憶なら、それ自体は正しく、LV FREEだった可能性が高いでしょう。
MVとLVは単純に幅が2mm違うだけではない
DALBELLOではMVが101mm、LVが99mmとなっていますが、「たった2mmだからどちらでも同じ」と考えるのはおすすめできません。
スキーブーツのラスト値は一般に基準サイズ付近での前足部幅を示す代表値であり、実際のフィット感は足幅だけでなく甲の高さ、踵周辺のホールド、足首周辺の容積などにも左右されます。
そのためCABRIO MV FREE 120がちょうど良い人が、フレックスだけを理由にLV FREE 130へ変更すると、足入れや踵の締まり方が大きく変わることがあります。逆にMVでは余裕が多すぎる人にはLVの方がフィットする可能性があります。
130が必要かどうかも一度考えたい
「上位モデルだから130が欲しい」という理由だけなら、必ずしも130を選ぶ必要はありません。
スキーブーツのフレックス値はメーカー間で統一された絶対的な規格ではなく、同じ130でもシェル構造や素材、気温によって感覚が変わります。DALBELLOのCABRIOは3ピース構造のため、一般的な2ピースブーツとは前方向へのたわみ方も異なります。
特にフリーツアーでは登行時の快適性や足首の可動性も重要です。体重、滑走速度、板の太さ、滑り方によってはMV FREE 120でも十分なサポートを得られる可能性があります。
CABRIO MV 130が向いている人
CABRIO MV 130は、バックカントリーで長時間登ることよりも、リフトアクセスを中心に強く滑る人に向いています。
例えばゲレンデからサイドカントリー、パウダー、荒れたバーンまで一足で滑り、ウォークモードを必要としない人ならMV 130の方が目的に合いやすいでしょう。
また101mmラストで足幅にある程度の余裕を確保しながら、130の剛性を求める人にとっては非常に分かりやすいモデルです。
CABRIO MV FREE 120が向いている人
MV FREE 120は、足幅に余裕のある101mmラストを求めながら、ハイクアップも行いたい人に適しています。
公式仕様では65度の可動域を持ち、HIKE PRO MVライナーを採用しています。滑走時だけでなく登行時の足首の動きも考えられています。[参照:DALBELLO日本カタログ]
バックカントリーへ行くものの超軽量ツアーブーツほど登り特化にはしたくない、下りもCABRIOらしい感触で楽しみたいという用途に合うモデルです。
LV FREE 130が向いている人
LV FREE 130系は、ウォーク機能が必要で、なおかつ下りの剛性やレスポンスを強く求める人向けです。
ラスト99mmなのでMVよりタイトなフィットになります。足の形が合えば、踵や足首をしっかり保持しながら強い入力を板へ伝えやすくなります。
逆に幅広・甲高の足でMVを選んでいる人の場合、単純に「130だから」という理由でLVへ移行するとフィッティングで苦労する可能性があります。ブーツフィッターによるシェルチェックを受けた方が安全です。
現行ラインナップを簡単に整理
| シリーズ | 代表的な上位フレックス | ラスト | 主用途 |
|---|---|---|---|
| CABRIO MV | 130 | 101mm | オールマウンテン・フリーライド |
| CABRIO LV | 130 | 99mm | タイトフィットのフリーライド |
| CABRIO MV FREE | 120 | 101mm | フリーツアー |
| CABRIO LV FREE | 130クラス | 99mm | 滑走性能重視のフリーツアー |
この表を見ると、MVで130が存在しないわけではなく、「MV+FREE+130」という組み合わせだけが現行ラインでは空いていることが分かります。
購入前は年度と地域を必ず確認したい
スキーブーツでは、同じシリーズ名でも年度によってモデル構成やライナー、重量、カラーなどが変更されます。また日本、北米、欧州で販売されるモデルが完全に一致するとは限りません。
特にショップの通販ページには旧年度モデルが残っていることがあり、「メーカー公式にはないのにショップでは売っている」という状態もあります。これは誤表示ではなく、旧モデルの在庫である場合があります。
そのため「CABRIO MV FREE 130」という商品をショップで見つけた場合は、商品名だけでなく年度、ARTICLE CODE、ラスト値、ウォークモードの有無を確認するとモデルを特定できます。
名前だけでなくウォーク機構の有無を見ると判別しやすい
CABRIOシリーズは名前が似ているため、モデル名より機能から判断する方法もあります。
FREEシリーズはフリーツーリングを想定しているため、Ski-Walk機構や大きな可動域など登行用の機能を備えています。一方、通常のCABRIO MV 130は滑走を中心としたモデルです。
「101mmラスト・130・ウォークモードなし」であればCABRIO MV 130、「101mmラスト・120・ウォークモードあり」であればCABRIO MV FREE 120という整理をすると分かりやすくなります。
まとめ|MVの130はあるが「MV FREE 130」は現在のラインナップにはない
DALBELLO CABRIOシリーズを整理すると、「CABRIO MV 130」は実在しますが、現在の「CABRIO MV FREE」には130がなく、上位モデルは120です。
2025-2026日本カタログのMV FREEは120 IF、100 IF、95 W IFという構成で、2027年のDALBELLO公式サイトでもCABRIO MV FREE 120 IFが掲載されています。[参照:DALBELLO公式]
一方、101mmのMVでフレックス130が欲しい場合には、ウォークモードなしのCABRIO MV 130 3DWRAPがあります。DALBELLO公式の2027年Freerideラインにも掲載されています。[参照:DALBELLO公式 Freeride Boots]
ウォークモード付きのFREEシリーズで130が欲しい場合は、99mmラストのCABRIO LV FREE 130系が該当します。過去にもCABRIO LV FREE 130 3DWRAPや130 LITEがあり、2026-2027シーズンではCABRIO LV FREE PROがフレックス130の上位フリーツアーモデルとして紹介されています。[参照:2026-2027 DALBELLOモデル情報]
したがって「MVの130を見た」という記憶はおそらくCABRIO MV 130、「FREEの130を見た」という記憶ならCABRIO LV FREE 130だった可能性が高いでしょう。もし求めている条件が101mm程度のMVフィット+ウォークモード+130フレックスの3点すべてであれば、現行DALBELLOではその組み合わせがラインナップ上の空白になっています。
なお、MVの101mmとLVの99mmは数値上2mm差ですが、実際のフィット感は踵、足首、甲の容積などでも変わります。MV FREE 120からLV FREE 130への変更を検討する場合は、フレックスだけで判断せず、実際にシェルフィットと試履きを行って選ぶのがおすすめです。


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