羽生結弦と「りくりゅう」はどちらが人気?実績・知名度・ファン層からフィギュアスケート界での人気を比較

フィギュアスケート

日本のフィギュアスケート界には、競技成績だけでなく多くのファンを引きつけるスター選手がいます。その代表格が男子シングルで五輪連覇を達成した羽生結弦さんと、ペアの「りくりゅう」こと三浦璃来選手・木原龍一選手です。

ただし、この両者の「人気」を単純な順位で比較するのは簡単ではありません。羽生さんは長年にわたって世界的な知名度と大規模なファン層を築いてきたプロスケーターである一方、りくりゅうは日本ペア界の歴史を塗り替えてきた現役トップペアです。人気の規模、競技への注目度、現在の話題性では評価する物差しそのものが異なります。

そこで、実績や知名度、ファン層、観客動員につながる活動など複数の視点から、それぞれがどのような人気を持っているのかを整理します。

羽生結弦は日本フィギュア界を代表する世界的スター

羽生結弦さんの人気を考えるうえで欠かせないのが、競技時代に残した圧倒的な実績です。2014年ソチ五輪と2018年平昌五輪の男子シングルで金メダルを獲得し、男子シングルで66年ぶりとなる五輪連覇を成し遂げました。

さらに世界選手権、グランプリファイナルなど主要国際大会でも優勝を重ね、2018年には国民栄誉賞を受賞しています。こうした実績によって、フィギュアスケートを普段あまり見ない層にも名前が知られる存在になりました。

2022年にプロへ転向した後も活動規模は大きく、単独アイスショーを開催するなど、競技会とは異なる形でフィギュアスケートを興行として成立させています。つまり羽生さんの場合、人気は「有名な元選手」という範囲にとどまらず、本人を目的に観客が会場へ足を運ぶ独立したスター性につながっているのが特徴です。

「りくりゅう」は三浦璃来・木原龍一のペア

「りくりゅう」は、三浦璃来選手と木原龍一選手によるペアの愛称です。日本では長年、男子・女子シングルと比較するとペア競技の選手層が薄く、国際大会のトップ争いに日本代表が継続的に加わることは容易ではありませんでした。

その状況を大きく変えたのが三浦・木原組です。世界選手権やグランプリファイナルなど世界最高峰の大会で優勝を経験し、日本のペア競技を世界トップレベルへ押し上げた存在として知られています。

二人で作り上げる演技だけでなく、互いへの信頼が伝わる関係性やインタビューで見せる親しみやすい雰囲気も支持されています。そのため、競技成績の向上とともに「ペアを見る楽しさ」を日本のフィギュアファンへ広めたことも、りくりゅうの大きな功績といえるでしょう。

一般的な知名度とファン層の規模なら羽生結弦が優位と考えやすい

「人気」を一般知名度やファン層の規模という意味で捉えるなら、現時点では羽生結弦さんの方が大きな人気基盤を持つと考えるのが自然です。五輪連覇という実績に加え、長期間にわたりテレビ、新聞、雑誌などで大きく報道されてきた蓄積があるためです。

また羽生さんには日本国内だけではなく海外にもファンがいます。競技生活が長く、世界大会や五輪を通じて国際的なファン層を形成してきた点は大きな強みです。

一方で、これは「羽生結弦の方が優れた選手で、りくりゅうが劣る」という意味ではありません。そもそも男子シングルとペアでは日本における競技人口、メディア露出、歴史的な注目度が異なるため、単純な人数比較だけではそれぞれの価値を適切に評価できません。

りくりゅうの人気は日本ペア界の躍進とともに拡大した

りくりゅうの特徴は、世界で勝つことによって日本国内でペア競技そのものへの関心を高めてきたことです。日本のフィギュアスケートでは長年、男子・女子シングルが大きな注目を集めてきました。その中で世界の頂点を争う日本ペアが登場したことには大きな意味があります。

例えば国際大会を見る際、それまで男子・女子シングルを中心に視聴していた人が「りくりゅうが出るからペアも見よう」と考えるようになれば、選手の人気が競技カテゴリー全体への関心へ波及します。

これは単なる個人人気とは少し違う種類の影響力です。日本では比較的馴染みの薄かったペア競技を身近なものにしたスターという点で、りくりゅうには独自の存在価値があります。

「人気」を比較するときは何を基準にするかが重要

スポーツ選手の人気には統一された公式ランキングがありません。そのため「どちらが人気か」を考える場合には、何を人気の指標とするのかを決める必要があります。

比較する視点 羽生結弦 りくりゅう
一般知名度 五輪連覇などにより非常に高い 世界的な活躍によって大きく上昇
競技カテゴリー 男子シングル ペア
現在の立場 プロスケーター 競技選手として活動
人気の特徴 国内外に長年形成された大規模なファン層 競技成績と二人の魅力を通じてペア人気を拡大
フィギュア界への影響 競技・プロ双方でスケートの注目度を高める 日本のペア競技の存在感を大幅に高める

検索数やSNS上の投稿数だけを比較する方法もありますが、大会開催中か、アイスショー開催中か、テレビ出演直後かによって数字は大きく変化します。特定の一日の数字だけで人気を断定するのは適切ではありません。

またSNSのフォロワー数だけでは、SNSを利用しないファンや実際にチケットを購入するファンの規模を十分に把握できません。複数の指標を組み合わせて見る必要があります。

羽生結弦の特徴はプロ転向後も続く集客力

通常、スポーツ選手は競技を離れると試合中継への登場がなくなるため、一般的な露出が減少する傾向があります。しかし羽生さんはプロ転向後、自らが中心となるアイスショーを展開してきました。

東京ドームで単独公演を実施したことは、その象徴的な例です。競技会では複数の選手を目当てに観客が集まりますが、単独公演では基本的に一人のスケーターを中心として興行を成立させなければなりません。

そのため羽生さんの人気を考える際には、テレビ露出やSNSだけでなく、プロ転向後にも大規模なアイスショーを継続できるファン基盤を見ることが重要です。

りくりゅうは「二人だからこそ」の魅力がある

ペア競技では、ジャンプやスピンだけではなく、ツイストリフト、スロー、リフトなど男女二人で行う独特の技術が登場します。一人で滑るシングルとは違い、二人のタイミングや信頼関係が演技の完成度に直接影響します。

りくりゅうの場合、このペアならではの魅力が人気の重要な要素になっています。競技中の演技だけでなく、演技終了後の表情やインタビューなどから二人の信頼関係を感じ、応援するようになったファンもいるでしょう。

つまり羽生さんが「一人のスケーターとしての圧倒的なスター性」で支持されてきたのに対し、りくりゅうには三浦璃来選手と木原龍一選手の二人が作る物語や関係性を含めて応援したくなる魅力があります。

競技人気と個人人気は分けて考えると分かりやすい

フィギュアスケートの人気を考える際には、「その選手本人が好き」という個人人気と、「その選手が出場する競技を見たい」という競技人気を分けると理解しやすくなります。

羽生さんはプロ転向後も本人を中心とする公演へ多くのファンを引きつけているため、個人ブランドとして非常に強い存在です。一方、りくりゅうは国際大会で結果を残すことで、日本の視聴者がペアという種目を見る大きなきっかけを作りました。

この違いを無視して「どちらの方が上か」だけで比べると、それぞれがフィギュアスケート界にもたらしている影響を見落としてしまいます。

世代や観戦歴によって支持のされ方も変わる

羽生さんをソチ五輪や平昌五輪から長く応援してきた人もいれば、最近フィギュアスケートを見始め、りくりゅうの活躍をきっかけにペア競技へ興味を持った人もいます。

また「競技会で世界のライバルと戦う姿が好き」というファンと、「完成度の高いアイスショーを作品として楽しみたい」というファンでも、選手への接し方は異なります。

人気は固定されたものではなく、競技成績、大会、メディア出演、アイスショーなどによって変化します。そのため特定の時点における話題量と、長期的に形成されたファン層の大きさも区別して考える必要があります。

まとめ|人気の規模は羽生結弦、りくりゅうにはペア界を変えた独自の人気がある

羽生結弦さんと「りくりゅう」こと三浦璃来・木原龍一組は、どちらも日本フィギュアスケート界を代表する存在ですが、人気の性質には大きな違いがあります。

一般知名度、国内外に蓄積されたファン層、プロ転向後の集客力まで含めて比較するなら、羽生結弦さんの人気規模がより大きいと考えるのが妥当です。五輪2連覇をはじめとする競技実績と長年のメディア露出、さらにプロ転向後の単独公演などが大きな根拠になります。

一方、りくりゅうは世界トップクラスの成績を残し、日本では従来シングルほど注目されてこなかったペア競技への関心を大きく高めました。三浦選手と木原選手それぞれの技術だけでなく、二人だからこそ生まれる演技や信頼関係も人気につながっています。

したがって、単純に「羽生結弦対りくりゅう」という人気競争として見るよりも、羽生さんは世界規模のファン基盤を持つ個人スター、りくりゅうは日本ペア界の歴史を変えながら支持を広げたトップペアと整理すると、それぞれの人気の特徴が分かりやすくなります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました