高校のテニス部では、ラケットのガット張りを自分たちで行う環境もあります。学校にガット張り機があり、上級生から張り方を教えてもらったり、代わりに張ってもらったりするケースもありますが、その際のお金のやり取りについて疑問を感じる保護者も少なくありません。
ガット張りは技術が必要な作業であり、専門店では料金が発生するものです。一方で、学校備品を使った部活動内での個人的な金銭授受については、部のルールや学校の考え方によって判断が変わります。この記事では、高校テニス部でのガット張り代について考えるポイントを解説します。
テニスのガット張りには本来技術料が発生する
テニスラケットのガット張りは、単純に糸を通すだけの作業ではありません。適切なテンション(張る強さ)に調整したり、ラケットを傷めないように固定したりする技術が必要です。
スポーツショップや専門店では、ガット代とは別に張り工賃が設定されていることが一般的です。そのため、誰かが時間を使って張ってくれる場合に、作業料が発生する考え方自体は不自然ではありません。
例えば、先輩が何十分もかけて張り方を教えたり、試合前に責任を持ってラケットを仕上げたりする場合、その技術や時間に対して感謝の気持ちを伝えることは大切です。
学校の部活動内での金銭授受は別の問題
一方で、学校の部活動で使用しているガット張り機の場合、一般のお店とは事情が異なります。機械が学校の備品であれば、購入費や修理費、管理方法などは学校や部活動全体で決めるものになります。
部費としてガット張り機の維持費や講習費を徴収しているのであれば、部員全員が納得できる仕組みになりやすいです。しかし、特定の先輩に個人的に支払い、その金額が人によって違う場合は、不公平感が生まれる可能性があります。
例えば、A先輩には500円、B先輩には1000円を払うという状況になると、技術差による適正価格なのか、単なる個人判断なのかが分かりにくくなります。
高校テニス部でよくあるガット張りの形
高校のテニス部では、いくつかの方法でガット張りを行っているケースがあります。
・部員が自分で張れるように先輩が指導する
最も理想的な形の一つです。最初は失敗することもありますが、経験を積むことで自分でメンテナンスできるようになります。
・経験者が部員の代わりに張る
初心者や大会前など、自分で張る時間がない場合には経験者に依頼することがあります。この場合、作業へのお礼として費用を渡すこともあります。
・部としてガット張り担当を決める
部活動の運営として担当者を決め、料金設定を統一する方法です。金銭トラブルを避けるには分かりやすい仕組みになります。
金額よりも大切なのはルールが明確かどうか
ガット張り代が500円や1000円だから問題というよりも、重要なのは「誰が決めた料金なのか」「部員全員が理解しているか」という点です。
もし学校の部活動として行っているのであれば、顧問の先生や部長などを通して、料金設定や機械の使用ルールを確認しておくと安心です。
例えば、「ガット張り1回につき500円を部費として集め、張り担当者には部から謝礼を出す」という仕組みなら、個人間のやり取りよりも公平性が保たれます。
保護者が気になる場合の相談方法
保護者として疑問を感じた場合、いきなり先輩や保護者を責めるのではなく、まずは状況を確認することが大切です。
「ガット張りの料金は部で決まっているものなのか」「学校として認めている運用なのか」といった点を、顧問の先生に確認するのが自然な方法です。
部活動では、先輩から後輩への技術継承という良い文化もあります。そのため、お金の問題だけを見るのではなく、指導への感謝と公平な運営の両方を考えることが重要です。
ガット張りを自分で覚えるメリット
高校時代にガット張りを覚えることは、テニスを続けるうえで大きなメリットがあります。自分のプレースタイルに合わせてテンションを調整できるようになり、ラケットへの理解も深まります。
例えば、強いボールを打ちたい選手は硬めのテンションを好む場合があり、コントロールを重視する選手は少し柔らかめを選ぶことがあります。自分で張れるようになると、細かな調整が可能になります。
そのため、先輩から技術を教えてもらうこと自体は非常に価値があります。ただし、その指導や作業に対する料金体系は、部全体で納得できる形にすることが望ましいでしょう。
まとめ
高校テニス部でのガット張りにお金が発生すること自体は、技術や時間を考えると必ずしもおかしいことではありません。しかし、学校の備品を使った部活動内で、個人ごとに異なる金額をやり取りする場合は、不公平感やトラブルにつながる可能性があります。
大切なのは、ガット張りの料金や機械の使用方法について、部員や顧問が共有した明確なルールを作ることです。感謝の気持ちと公平な運営の両方を大切にすることで、テニス部全体にとって良い環境を作ることができます。


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